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2024年12月10日

2024年12月10日 ネナシカズラに寄生された植物の傷害応答関連遺伝子の発現変動を調べた論文が出版されました

寄生植物ネナシカズラは、吸器と呼ばれる特殊な器官を形成して宿主植物の茎に侵入し、栄養を奪って成長します。この時、宿主植物の茎はネナシカズラの吸器により一度傷けられますが、その後お互いの組織が癒着し、2つの植物がつながります。宿主植物にとって、この寄生植物の吸器侵入によってできる傷は、ナイフで茎を切ったときのような機械的刺激による傷と同じなのでしょうか?本研究では、ネナシカズラに寄生された宿主植物を使って、機械的な傷害応答に関わっていることが知られる遺伝子の発現量を調べました。

 

本研究成果は、20241210日に、国際学術誌「Plant and Cell Physiology」に掲載されました。

【発表雑誌】Plant and Cell Physiology
【論 文 名】Host responses to haustorium invasion of the stem parasitic plant, Cuscuta campestris, differ from responses to wounding

【著  者】Jihwan Park, Shota Yamamoto, Ayako Tsushima, Koh Aoki

【掲載URLhttps://doi.org/10.1093/pcp/pcae130