お知らせ
2025年1月17日
2025年1月17日 ネナシカズラが相手に触れた後、寄生を始めるメカニズムを発見した論文が出版されました
ネナシカズラは他の植物に触れると巻き付いて、吸器と呼ばれる特殊な器官を作って宿主に侵入して寄生します。ネナシカズラが宿主植物に巻き付くときに生じる機械的な刺激が吸器形成のきっかけとして重要であることはよく知られていましたが、ネナシカズラがどのように接触刺激を感知しているのかはよくわかっていませんでした。私たちは遺伝子の働きを抑えるサイレンシング技術を用いて実験を行い、イオンチャネルをコードするCcMCA1という遺伝子が、ネナシカズラが巻き付くときに生じる機械的な刺激を感じ取り、吸器を作り出すために重要な役割を果たしていることを示しました。
本研究成果は、2025年1月17日に、国際学術誌「Plant and Cell Physiology」に掲載されました。プレスリリースはこちらからお読みいただけます。
【発表雑誌】Plant and Cell Physiology
【論 文 名】Involvement of MID1-COMPLEMENTING ACTIVITY 1 encoding a mechanosensitive ion channel in prehaustorium development of the stem parasitic plant Cuscuta campestris
【著 者】Jihwan Park, Kyo Morinaga, Yuma Houki, Ayako Tsushima, Koh Aoki
【掲載URL】https://doi.org/10.1093/pcp/pcaf009