土環境学研究グループへようこそ
土は、人間の営みを支える最も重要な基盤です。本研究グループでは、自然と調和した地域環境の創造を目指して、土あるいは地盤の持つ可能性を工学的手法によって追究しています。
豊かで快適な生活の実現を目的とする都市開発や農業農村整備においては、機能性・安全性・経済性といった基本要件を満たした上で、土・水系が適切に制御された好適な植物生育環境(緑化基盤)を有するとともに、農業や緑地の多面的機能に配慮した持続的な発展性も有する社会基盤(infrastructure)を整備することが必要です。そのために、「環境負荷低減」という観点から、各種地盤材料の開発や新たな基礎工法の提案、新素材を用いた緑化基盤の開発ならびに管理・制御技術の開発、基盤施設が景観をはじめとする多面的機能を十全に発揮するための設計理論の構築と最適な維持管理体制づくり、などの課題について、解析的および実験的に研究を進めています。
卒業生の進路(最近5年間)
- 公務員
- 農林水産省(近畿農政局)・大阪府・奈良県・滋賀県・大阪市・亀岡市・(独)製品安全技術基盤機構
- 製造業
- (株)グラフ・(株)サイネックス・(株)カネカ
- 建設業
- (株)建設技術研究所・(株)フジタ・東興ジオテック(株)・日化エンジニアリング(株)・(株)スリーエスコンサルタンツ
- 運輸業・郵便業
- 京阪ホールディングス(株)
- 不動産業
- (株)ウィル
- サービス業
- 西日本高速道路(株)
- 医療機関
- 和泉市立総合医療センター
- 大学院進学
- 大阪府立大学大学院
沿革
- 1949(昭和24)年、「浪速大学」発足に伴い、農学部 農学科 農業土木学講座が創設。
- 1955(昭和30)年、「大阪府立大学」に改称。
- 1964(昭和39)年、農学部の再編に伴い、農業工学科 土地造成学講座が新設。
- 1994(平成6)年、農学部の再編に伴い、地域環境科学科 地域環境工学講座 環境開発工学研究室に改称。同 環境情報工学研究室が新設。
- 2000(平成12)年、わが国で12番目の大学院大学となり、大学院が農学生命科学研究科に再編。
- 2005(平成17)年、「公立大学法人 大阪府立大学」発足に伴い、生命環境科学研究科 緑地環境科学分野 緑地環境科学専攻 環境モニタリング・制御学講座に組織変更。土地環境学研究グループ、地圏情報学研究グループに改称。
- 2007(平成19)年、両研究グループが合流し、土地環境情報学研究グループが発足。
- 2012(平成24)年、学域制への移行に伴い、土環境学研究グループに改称。
- 2022(令和4)年、「大阪公立大学」農学研究科 緑地環境科学専攻 発足。