【生命機能化学科】卒業生の声

高校時代から興味のあった遺伝子工学や生化学以外にも，有機化学や微生物学など幅広い分野について学ぶことができました。大学院では、生体内で抗がん剤を輸送するドラッグデリバリーシステムについて研究しました。

様々なコミュニティを築き、多くの経験をすることで「多角的な考え方」や「支えとなる交友関係」、さらには「忍耐力」が得られました。“人の役に立つものを生み出したい”という志は学生時代から変わらず、私の考え方のベースにあります。

「物理学」、「化学」、「生物学」に関する様々な授業や実験を選択し、幅広い分野の知識を習得しました。学生実験では、実験の楽しさや自分たちの手で何かを生み出す「ものづくり」の楽しさを知りました。研究室では、農薬や医薬品への応用が期待される生理活性物質の新規合成法の開発の研究を行いました。

・試験系を考える力
・締切りを考えて、すべきことを洗い出し予定を立てる力
・授業や学生実験で学んだ化学・生物学の基礎知識

緑茶カテキンが胃に作用し満腹中枢を刺激するホルモン ( レプチン) を分泌するかどうかを研究していました。

化粧品会社の研究職は、化粧品という化学の結晶を人の肌に塗るという、化学と生物どちらの知識も必要となる特殊な仕事だと思っています。生命機能化学課程での学びにより、学生の段階で化粧品会社の研究者としての予備知識が身についており、現在の仕事に役立っています。

大豆イソフラボン代謝物であるエクオールの抗糖尿病作用について研究しました。細胞株や動物を用いて、この機能性成分が血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌する細胞に影響をえ、糖尿病を予防するかを検証しました。

知識をもとに仮説を立てそれを検証する経験や、実験のスケジューリングや手技、論文作成・研究発表などのスキルを大学時代に培いました。