応用生物科学科
応用生物科学科について
応用生物科学科では、生物の能力を遺伝子やタンパク質、代謝産物の働きに基づいて明らかにし、社会に役立てることを目的としたグリーンバイオ・アグリイノベーションに関する研究・教育を行います。生体分子から細胞、そして個体レベルに至る生物機能を解明する最先端生物学、ゲノム編集や代謝制御により未来の有用生物を創る分子農学・生物工学、中百舌鳥キャンパス内の植物工場・研究農場を活用した食生産科学・革新的アグリサイエンス、そしてデータ科学を融合した研究を展開し、その最先端研究に基づいた教育を行います。植物を中心とした多様な生物の潜在能力を理解し、食料、生物資源の生産、都市型農業の振興、環境保全などに活用できる能力を養うことで、食品や化学、医薬品、環境、農業、IT 分野の企業や研究機関 、官公庁で活躍できる人材を育成します。
カリキュラム
応用生物科学科では、グリーンバイオ・アグリイノベーションに関わる課題を発見する力、課題を解決するための知識・技術を身につけるために、体系的なカリキュラムが構成されています。1・2年次に細胞分子生物学、ゲノム生物学、生化学、遺伝学などの講義によって生物学の基礎知識を学修します。分子生物学、分析化学などの研究手法を身につける実験に加え、生物機能の活用方法を学ぶフィールド実習も始まります。4年次には、植物育種学、食品機能成分学、栽培管理学、食料安全科学などの講義科目によって、専門分野の知識を深めます。3年後期からは応用生物科学科の研究室に所属し、4年次には教員によるマンツーマン指導のもとで卒業研究に取り組み、大学院での研究や、実社会で活躍するための基礎を養います。
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | |
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自然科学に関する 基盤能力 |
数学1、2 統計学基礎1、2 基礎力学C 基礎無機・物理化学 生物学1 地球学入門 基礎電磁気学C 基礎有機化学 |
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生物科学に関する 基盤能力 |
農学概論 基礎生命科学 |
基礎微生物学 植物生理学 遺伝学※ 生物統計学演習 分析化学 バイオインフォマティクス 演習※ |
応用生物科学概論 応用生物科学英語 |
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生物科学を分子レベルで 捉える能力 |
細胞分子生物学※A、B 生化学 ゲノム生物学 代謝有機化学 |
機能ゲノム科学 | ||
食料生産や環境保全に 関する素養と能力 |
植物工場科学 植物病理学 |
土壌・植物栄養学 植物育種学 作物学 植物発生学 園芸生産学 植物保護学 栽培管理学 |
植物生態学 環境動物昆虫学 |
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食品・バイオ産業に関わる 技術者としての能力 |
バイオエコノミー論 食品衛生科学 食料流通論 基礎動物生理学 |
食品機能成分学 食料安全科学 HACCP システム論 バイオビジネス論 バイオインダストリー論 応用生物科学 インターンシップ |
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実験と演習 | 生物学実験A 基礎物理学実験1B 地球学実験C 基礎化学実験 プログラミング入門B |
フィールド実習※A、B 応用生物科学基礎実験 A、B |
応用生物科学基礎実験C 応用生物科学課題研究 |
応用生物科学卒業研究 |
講義紹介
細胞分子生物学A
生命の設計図である遺伝子(DNA)やその産物であるタンパク質の働きを理解するための講義科目です。
遺伝学
生命の設計図である遺伝子の働きと、次世代への伝達の仕組みを理解するための講義科目です。
バイオインフォマティクス演習
大規模な情報処理に必要なバイオインフォマティクスの能力を身につけることを目標とする演習科目です。
フィールド実習
農学研究の基礎となる実験植物資源の育成、維持、増殖、評価を実践できるようになることを目標とする実習科目です。
副専攻紹介
副専攻は、2年次以降の選択科目です。応用生物科学科では、以下の2つの副専攻を開講しており、希望者はこれらを履修することができます。
食生産科学副専攻
応用生物科学科と獣医学部との共同プログラムです。食料の生産から消費に至る一連のフードシステムとリスク管理を理解することを目的としています。海外生産地(オーストラリアやタイ)や、食品加工工場の視察などを含めた講義・実習により、食の安全・安心を担うスペシャリストを育成します。
植物工場科学副専攻
応用生物科学科と緑地環境科学科、工学部機械工学科との共同プログラムです。中百舌鳥キャンパス内にある植物工場を活用し、農学的知識と工学的知識を兼ね備えた技術者を育成します。中百舌鳥キャンパス内にある植物工場、そして国内の他の植物工場拠点における実習と講義を組み合わせて、実践的な教育を行います。
取得できる資格・免許
【取得可能な教職員免許状】
中学校教諭一種免許状(理科)/高等学校教諭一種免許状(理科・農業)
【卒業生が取得できる免許資格】
食品衛生管理者/食品衛生監視員
【卒業生が受験できる主な資格(受験年限短縮)】
甲種危険物取扱者
その他、技術士(生物工学部門・農業部門)や植物医師などの国家資格、土壌医・HACCP管理者などの民間資格を得るための基礎知識を学ぶことができます。
研究グループについて
応用生物科学科は10個の研究グループで構成されています。それぞれの研究グループの詳細は以下のリンクをご覧ください。
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