教員Interview

教員Interview

経営史・公益事業論 中瀬 哲史教授

経営学とは何を勉強するのでしょうか。現在私たちは「他者」から自らの必要な財やサービスを購入します。その「他者」は多くの場合企業でしょう。その企業は従業員を雇い、原材料とその企業活動を行う場所(ビル、工場等)を購入し財やサービスを生み出して私たちに提供してくれます。私たちは満足のいく財やサービスを一度提供されるとまたその企業から購入したいと思いますし、企業側もこの事業活動を継続したいと考えます。商学部では、実際の企業が「お客さん」だけでなく株主、従業員、地域社会、自然環境などにも配慮しつつ、いかにして適切な利益を得て事業活動を継続するのかという「経営学」を、ここ大阪にて皆さんとともに学びます。

中瀬 哲史教授

地域経営論・中小企業論 本多 哲夫教授

商学部では企業経営だけでなく、それを取り巻く産業、経済、環境、地域、政策といった研究領域も扱います。私は自治体における中小企業政策・産業政策を研究しています。とくに私たちが学び生活する大阪における政策に関心を持っています。大阪は「中小企業のまち」「商(あきない)のまち」として有名な地域ですが、一方で、経済的衰退が目立ち始めている地域でもあります。地域のことは地域で考えていくことが求められるなかで、大阪における中小企業政策・産業政策のあり方を考えることは、私たちにとって重要な課題です。講義では、地域や中小企業の理論・実態を学びつつ、こうした実践的課題を皆さんと一緒に考えていきます。

本多 哲夫教授

経営分析論・社会関連会計論 向山 敦夫教授

会計はビジネスの言語と言われています。商学部では企業やビジネスについて学びますが、その成果を測るには複式簿記や会計基準など、会計の知識が必要になります。私が担当している経営分析論は、企業が作成する財務諸表を見て、その企業の収益性(どれだけ儲かっているか)や安全性(どれだけ安定しているか)を調べる指標について学びます。現代企業は経済的な利益を獲得すればよいのではなく、社会面や環境面での配慮を欠いては存続することができません。このような企業と社会(環境)との関係を会計的に考える領域を社会関連会計といいます。商学部には面白い会計の講義が一杯ありますよ。

向山 敦夫教授