筒山地生インタビュー
デンキのヒーロー・インタビュー企画!
筒山地生が語る!
大門隼人役。劇団カオス(公演当時)。
――デンキのヒーローのストーリーを初めて読まれた時、どう思われましたか?
また長編を書きはったなと思いましたね(←※脚本の本多が)。書くスパンが早すぎて(笑)。
でもずっと話(※今回の脚本案)を聞いていたので、ヒーローものって楽しみやなって思ってましたね。
まず演劇のしょっぱながヒーローショーから始まるのはワクワクしましたね。
そこからストーリーが始まって、展開がいろいろあるなかで僕が思ったのは、ここ2年の公演(※「継ぐまちファクトリー」と「ショッパーズ・ハイ!」)よりも、意外と日常的というか、出てくる重要な要素が一般的だなと。中小企業に関わる専門用語とか特殊な状況ではなくて、どこにでも起こるようなことが取り上げられていたので、自分の中に入ってきやすかったですね。
あと、最後に一気に盛り上げてくるなって思いました。いつも(※過去の2公演)の感じで(笑)。
――演じられる大門隼人という役柄について教えてください。
話の流れからしたら王道な主人公というか、途中で壁にぶつかってそれを乗り越えて成長するっていうキャラクター。それは大枠だけ捉えたら一般的なんですけど、でも、同じ枠とはいえ主人公によってタイプは違うと思うんです。大門隼人はすごく素直なやつだなと思います。
「継ぐまちファクトリー」と「ショッパーズ・ハイ!」でも共通して真っすぐなキャラが主人公でした。今回の主人公、隼人も真っすぐですけど、ちょっとひねくれてる部分がありますね。けど、根は素直で、いろんなものを吸収していくし、それを活かそうとする奴です。
隼人はいままでの公演の主人公のように、企業的・ビジネス的な問題にぶつかってショックを受けるというよりも、悲しい状況であるとか、誰かの言葉に対してショックを受けるんです。そういうところがすごく人間的で、感情移入のしやすい役ですね。
あと、隼人は良い環境にあるというか、周囲の人達に恵まれてて、いつも伸び伸びしてるキャラです。なので、演じてて楽しいですね。
大門家の面々も、大門家以外の人達、例えば、栞さん、のんちゃん、味野、警官などもすごくフランクで、互いの距離感が近いですよね。
だから、妹の明日香に蹴られたり(笑)、オカンがバカなこと言ったりというのが、なんか気軽にできてるっていう状況がすごくいいなあと思います。距離感が近いからこそそういうのがあって、また、隼人が落ち込んだときは1人にさせないという家族のシーンなども出てきます。それは隼人の素直さと大門家で作り上げている空気感によるものだと思いますね。
――デンキのヒーローの見どころについて教えてください
まずははじめのヒーローショーで盛り上げて、お客さんの心をがっつりと掴みたいですね。
全体的にキャラが濃いですし、キャラによって見せ場があるので、そこも見ていただきたいです。
集まった役者陣が動ける人が多いので、聞いててもおもしろいですし、見ててもおもしろいという劇です。終始飽きない劇だと思います。
――最後にお客様へのメッセージをお願いします。
そうですね、まあ、我々、「学び」と「娯楽」の融合のエデュテイメンツということでやらせていただいてますけど、いったん「学び」ってのは置いといて、はじめは「娯楽」のほうで楽しんでほしいです。その中で「学び」の部分も徐々にいろいろ知ってもらえたらと思います。
僕らは、ただただシンプルに、おもしろくて、客さんに喜んでもらえるような劇を作ってるつもりなんです。ですので、堅苦しい感じで見ずに、まずは気楽に楽しんでいただきたいですね。