ありさんインタビュー

演出・役者・裏方が語る!「ショッパーズ・ハイ!」の見どころ



ありさんが語る!

真知子役。劇団カオス出身・大阪市大4回生(公演当時)。

――ショッパーズ・ハイ!の脚本を初めて読まれた時、どう思われましたか?
 今回は商店街が舞台ってことで、前回の町工場の話(※継ぐまちファクトリー)よりは私にとっては親しみやすかったですね。住んでるところのすぐ近くに商店街があるので。

 なので、読みやすかったというのもありつつ、でも、脚本読んで、意外と商店街のこと知らなかったなあって思いました。多くの商店街がさびれてきているとか。

 去年(※継ぐまちファクトリー)と同じく、今回も学問的な要素があるので、普段の演劇のやり方だけじゃなく、そういう部分をお客さんにちゃんと伝わるようにしないといけない。かつ、おもしろくしなきゃいけない。そういう意味で、難しそうだなと感じましたね。

 どうしても演劇をやってる身としては、説明のセリフが長いなとか(笑)、読んでて思っちゃったんですけど、でも、演劇を通じて学問的なことを伝えていくことが大事なので、そこはいろいろ工夫が必要だなと思いました。 


――ありさんは主役の真知子を演じられますが、真知子に関して何か思ったことなどあれば教えてください。
 初めて脚本を読んだとき、真知子がもうドジすぎて(笑)、びっくりしました!えぇ〜、そんなことある!?みたいな。そっか、ドジっ子かって。

 私、ドジな役を演じたことがなくて、いま役作りの真っ最中なんですけど、演出さん(※無糖新十郎さん)からはもっとドジっぽくやってって言われます。自分はそんなドジじゃないので(笑)。

 でも、私も明るいほうなので、テンションの高さは真知子とすごく似てるなって思いました。だから、すごいやりやすいです。やりにくさはないですね。

 あと、ほんと真知子はドジなんだけど、いつも一生懸命で、ひたむきにがんばってるってのがいいですよね〜。真知子はいつか大成するんだろうなって、思いますよね(笑)。

 最近、真知子は脚本に書かれている以外にも、裏でどんなドジをやってるんだろうって想像するのが楽しいです。もっといろいろやらかしてるんだろうな〜って。

 例えば、お芝居の中では真知子が字が汚いと皆に指摘されますよね。私のなかの想像では、きっと、真知子は落ち込んで、字を綺麗に書けるようになりたいと思って、書道教室に通うんじゃないかと思うんです。
 で、書道の練習中に手に付いちゃった墨をタオルで拭こうとして、間違って字を書いていた半紙で手を拭いちゃって、余計に汚れちゃうとか(笑)。
 そういう想像をしながら稽古やってます。

 演出さんの言うとおり、もっとドジらしさを出していかなきゃいけないんですけど、でも、わざとらしいドジってのもよくないですよね。そこをいまがんばって考え中です。

 真知子の一生懸命なところに触発されて商店街メンバーも動くっていうところがあるので、私もがんばってお芝居を引っ張っていけるようになろうって思ってます!


――ショッパーズ・ハイ!の見どころについて教えてください。
 見どころは結構ありますね。
 まず、この前通し稽古を田中記念館でやって思ったんですけど、舞台がすごいなって。
 場面転嫁のときの舞台美術は注目です。あと、パフォーマンスもあったりで、勢いがある舞台ですよね。

 内容で言うと、商店街での人と人とのつながりが温かいですよね。座組の仲の良さが、そういう演技にも反映されたらいいなあって思います。

 そういえば、劇団カオスの去年の12月公演が私たちの引退公演だったんですけど、そのときに観劇してくださった方が感想をブログで書いてくれてたんです。
 たまたまパソコンで見つけて読んだんですけど、その方は、この劇団はチームワークがすごく良いんだろうなって書いてくださってたんです。

 どこをどう見てそう感じたのかわかんないですけど、それが私はとても嬉しくて。今回も座組のそういう雰囲気が劇に反映されていたらいいなあって思います。


――最後に、皆様にPRやメッセージなど一言お願いします。
 ほんと、笑えて、心温まる作品です。どんな客層でも、ご家族でも楽しめます。ぜひ、たくさんの仲間と一緒に見てきてほしいです。

 あと、これはPRにはならないかもしれないですけど、今回は劇団カオスのOB、OGさんが参加して、幅広い世代で作っている演劇です。そんなことは今までやったことがなかったので、とても貴重な経験を私自身してるなって思ってます。

 そういう今までと全然違うことをやってるっていう新しい空気が伝わる演劇だと思いますので、ぜひ見に来てください!