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2022年11月28日

  • 研究

圓丸 哲麻准教授の著書『百貨店のコミュニケーション戦略 - 消費者基点による「百貨店らしさ」の探究』が出版

経営学研究科の圓丸 哲麻准教授の著書『百貨店のコミュニケーション戦略 - 消費者基点による「百貨店らしさ」の探究』が千倉書房社より出版されました。

 

 圓丸准教授のコメント

 百貨店に関する研究では、その歴史や文化に焦点を当てた議論は数多く存在するのですが、消費者に対する調査を交えて、百貨店の写像を明らかにしようとするものはほとんどありません。新聞紙面やビジネス誌等で百貨店離れが議論されていますが、「なぜ百貨店離れという現象が顕在化しているのか」は検証されてはいません。

本著では、前著『百貨店リテールブランド戦略』では言及できなかった、 「消費者が知覚する『百貨店らしさ』の源泉(属性)とはなにか」を検討しました。また今後の百貨店の行く末を議論するうえで、コロナ禍による消費者の買物出向への影響を組み込み、市場において独自性を確立し、競争優位性を導くための「百貨店広告らしさ」についても検討しました。書籍では、消費者への(実際の百貨店広告を用いた)調査を試み、 広告表現要素(ブランドロゴ、画像、テキスト〔メッセージ〕に注目して)による消費者の広告に対する知覚や態度への影響を検討しています。

 終章では、総括として百貨店リテールブランドのマーケティング・コミュニケーションに関する改革の事例を交え、ニューノーマルおよびDX時代に対応するための百貨店によるマーケティング・コミュニケーション戦略のあり方を提唱しております。

 百貨店に関わる方だけでなく、百貨店の今後の行く末が気になっている方にも、是非ご一読いただければ幸いです。

 

◆書籍情報

https://www.chikura.co.jp/category/select/pid/1129