カリキュラム

商学部のカリキュラム

商学部は大阪市立大学発足時(1949年)以降、明治以来の大阪商業講習所や大阪商科大学の伝統を引継ぎながら、経済界や地域で活躍する多くの有為な人材を輩出してきました。この間、商学部商学科という1学科での教育体制でした。近年の大きな経済社会の変化のなかで、地域や公共分野で活躍する人材の育成が求められています。こうした社会的要請に応えるべく、商学部では2018年4月から商学科に加え、新たに「公共経営学科」を設置し、非営利組織、公的機関、地域企業、CSR(企業の社会的責任)等について重点的に学ぶ機会を拡大させることになりました。

公共経営学科はマネジメントやビジネスを扱う点は商学科と同じですが、「社会性」と「地域性」をキーワードとして学習を進める点に特色があります。商学部の前身・旧大阪商科大学の時代には「市政科」という独自の珍しい学科があり、その知的伝統が大阪市立大学発足後にも引き継がれてきました。公共経営学科の設立は、この商学部独自の歴史的資産を時代に即した形でリニューアルさせる試みでもあります。

商学部のカリキュラムの図

2学科体制であるとはいえ、それぞれの学科がまったく別々の教育をおこなうというわけではありません。1年生から2年生前期の間は、学科には属さずに経営学、経済学、会計学などの基礎的な科目を学びます。2年生後期からどちらかの学科に所属し、専門的な勉強を行うことになりますが、いずれの学科の専門科目も並行して学べる体制をつくっています。2つの学科は分離しているのではなく、互いに補い合い、連携しながら商学部教育体系のなかで運営されます。したがって、商学部でどちらの学科に属するのかは、勉強の軸足をどの分野に置くかということであり、いずれの学科に所属しようとも商学部学生として経営・商学・会計を体系的に学ぶことには変わりはありません。

基礎・共通 経営学 商学 会計


経営学
管理会計概論
経済学
キャリアデザイン演習
会計基礎論
プロジェクト・ゼミナール
経営学概論
マネジメント実践1
商学概論
マネジメント実践2
財務会計概論
外書講読 など

 

経営管理論
経営戦略論
国際経営論
など
商業論
金融機関論
技術論
など
財務会計論
管理会計論
企業評価論
など





ソーシャル・ビジネス論
ビジネス・モデル論
など
中小企業論
地域経営論
産業立地論
など
公会計論
社会関連会計論
中小企業会計論
など

※相互の学科科目も履修可能

 

カリキュラム体系

商学部のカリキュラムフローの図