地域連携に伴う人材育成
2022年12月27日
- 地域連携副専攻
- 報告
【報告】アゴラセミナーⅠbで和歌山県御坊市フィールドワークを実施しました︕
授業の概要・目的
地域連携副専攻(CR副専攻)のコア科目であるアゴラセミナーⅠbでは、それぞれの課題に沿って調査・フィールドワークを行います。今年度の環境・防災クールでは、「防災まちづくりの視点から考える地域再生」をテーマに、南海トラフ巨大地震に備え、どのような対策や事業が実施されるかを整理し、持続可能なまちづくりを防災の視点から検討することを目的に、さまざまな取り組みを学修しました。
-
- 担当教員 生田 英輔(都市科学・防災研究センター/現代システム科学研究科 教授)
フィールドワークの概要
和歌山県御坊市は、南海トラフ巨大地震発生時に市街地が5m以上浸水すると想定され、従来から津波対策が進められています。その一方で、本願寺日高別院を中心に発展した寺内町として歴史的な街並みが形成されています。
そこで、2022年12月17日(土)に受講生12名により、同市でフィールドワークを行い、防災と観光資源や地域の歴史に配慮したまちづくりを⾒学し、御坊市役所にてワークショップを実施しました。ワークショップでは、3班に分かれ、御坊市まち歩きで得られた学⽣各⾃の気付きを抽出し、防災への取り組みについて振り返りました。また、巨大地震による津波災害後、どのような場所にまちを復興すべきかについて話し合いました。
そのほか、和歌山県有田郡広川町にある濱口梧陵記念館と津波防災教育センターからなる「稲むらの火の館」にも立ち寄り、安政大地震津波(1854年)を教訓に、今なお受け継がれる多くの津波の知識について学びました。また、津波防災教育センターでは、防災体験室、津波シミュレーション、3D津波映像シアターなどが設置されており、津波に関する知見をより広めることができました。