地域連携に伴う人材育成
2023年2月3日
- 報告
- 地域連携副専攻
【報告】アゴラセミナーⅠbで神戸市フィールドワークを実施しました︕
授業の概要・目的
地域連携副専攻(CR副専攻)のコア科目であるアゴラセミナーⅠbでは、それぞれの課題に沿って調査・フィールドワークを行います。
今年度の環境・防災クールでは、「防災まちづくりの視点から考える地域再生」をテーマに、阪神・淡路大震災で甚大な被害にあった神戸市を訪れ、過去の被災地からさまざまな取り組みを学修しました。
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- 担当教員 生田 英輔(都市科学・防災研究センター/現代システム科学研究科 教授)
フィールドワークの概要
阪神・淡路大震災から今年で28年となり、当時を知らない世代が増える中、震災の記憶と教訓をつなぎ、今後発生が予想される南海トラフ地震に備えることが重要です。
そこで、2023年1月21日(土)に、受講生10名により、神戸市須磨区鷹取地区から長田区新長田地区、灘区六甲道地区にてフィールドワークを行い、復興事業の基礎から20年以上にわたる復興のプロセスを学びました。
鷹取地区から新長田地区では、震災ウォークを実施し、地震による火災で大きな被害にあった地区が、どのように区画整理や再開発されたかを学びました。また、灘区六甲道地区では、住民参画の復興まちづくりについて学びました。
ほかに、灘区水道筋エリアにある商店街・市場に立ち寄り、大正時代から続くレトロな街並みと、若手店主が手掛けるさまざまなイベントをご紹介いただき、地元で人気のコロッケを味わうなど散策を楽しみました。そのうちの1つ灘中央市場では、災害時の延焼拡大を防ぐため「まちなか防災空地」を設置しています。平時は地域の交流などに使える多目的スペースであり、地域住民の憩いの場となっています。
こうした取り組みは、防災と地域再生を学べる良い機会となりました。
- 問い合わせ先
地域連携センター 地域連携副専攻担