お知らせ

2022年10月28日

  • 報告
  • 地域連携副専攻

【報告】アゴラセミナーⅠaにて十津川の大踊りに参加しました


授業の概要・目的

 地域連携副専攻(CR副専攻)のコア科目であるアゴラセミナーⅠaでは、それぞれの課題に沿って調査・フィールドワークを行います。

 今年度は「地域文化資源によるコミュニティの賦活」をテーマに、それぞれの文化コミュニティが地域コミュニティとの間に持っている関係性を明らかにし、地域文化資源の潜在的な可能性を知ることを目的にさまざまな取り組みを学修しました。

 「十津川の大踊り」に参加するため、十津川村について事前学習した学生を同行し、2022年10月8日に十津川村を訪れました。

    • 担当教員 中川 眞(都市科学・防災研究センター 特任教授)

 ※アゴラセミナーIaは前期課程の科目ですが、コロナ禍により訪問先の行事が延期となったため10月に実施しました。

フィールドワークの概要

 「十津川の大踊り」は国指定重要無形民俗文化財であり、300年以上の歴史があります。「武蔵」「小原」「西川」の地区ごとに数多くの曲と踊りを受け継ぎ、カラフルな房をつけたバチ、太鼓、扇、切子灯籠を使用します。特に注目されるのは、「大踊り」と呼ばれる一連の踊りで、近世の初め流行した踊りが伝わったとみられ、各地区で芸態の詳細は異なります。学生は事前に「武蔵の盆踊り」を練習していましたが、今回は別の地区の踊りに参加しました。



参加学生の感想

【学生1】

 幼い子供も男の人も踊るというところや、余所者にもやさしく教えていただけたことは印象に残っている。案外地域の開放の方にチャンネルも開いていているのだなと感じた。盆踊りで使用されている歌は、広まっているものというよりもその地域で作られたのだなと感じた。踊ることで精いっぱいで、歌い手さんがきれいに歌っておられたのにもかかわらずほとんどは耳に入ってこなかった。でも、時々面白い恋のコミカルさや地域の人たちの空間把握感覚が伝わってくるものがあって興味深かった。

【学生2】

 今回8月に延期されてしまった十津川村での合宿が再び開催されて、地域の方々と関わって、様々なものを見ることができてよかったです。初心者で参加しましたが、一つ一つの踊りの長さが長すぎず、しかし初めて見ても曲の終わりには踊れるようになるくらいの程よい長さで、地元の方たちとも交流できて、とても楽しむことができたので、盆踊りの交流の場としての可能性も感じることができました。もし次に参加する機会があれば、踊りをもっと勉強してきて、地元の人たちと余裕をもって踊ってみたいと感じました。

【学生3】

 完璧でなくても一緒になってそれとなく踊っているとできているように感じるので面白かったです。動きを理解できないでいると村の方々が踊りながらアドバイスをくださって、質問にも快く応じていただけて気負うことなく参加できました。全部で3時間ありましたが、できるようになった頃に1曲が終わってしまう、のくリ返しで没頭している状態でした。全くわからないところから「できた!」を感じることで楽しさも感じていました。早くコツをつかむと、本来目的でもある死者を偲ぶ余裕も出てきました。途中少し高揚感を覚えて、いい意味で雰囲気に飲まれて一体となる感覚が心地よかったです。


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    地域連携センター 地域連携副専攻担当