お知らせ
2023年8月10日
- 報告
- 博学連携
【開催報告】「全国同時七夕講演会2023」を開催しました。
2023年7月29日(土)、大阪市博物館機構との包括連携協定に基づく博学連携事業として、大阪市立科学館にて「全国同時七夕講演会2023」を開催しました。
大学院理学研究科の波場直之教授が講師となり、「素粒子と宇宙」と題して講演しました。
講演では、宇宙のはじまりは原子核より小さかったことや銀河は泡状に分布していること、ヒッグス粒子や恩師の南部陽一郎先生(2008 年ノーベル物理学賞受賞)の研究についてなどを取り上げながら、ミクロの世界の「素粒子」とマクロの世界の「宇宙」のつながりについてユーモアを交えてお話ししました。最後に、宇宙(Universe)は一つではなく、複数存在する(マルチバース)かもしれないと言及し、講演を締めくくりました。
会場内には大阪市立科学館の設営協力のもと、さまざまに展開するスライドがきれいに映し出されました。
本講演会には定員を超える多数の応募があり、とりわけ十代の中高生からの応募が多数ありました。当選された参加者の方々は熱心に聴講され、最後の質疑応答では、たくさんの質問が上がるなど、大盛況のうちに終了しました。
開催日時 2023年7月29日(土) 13:30~15:30
会場 大阪市立科学館 多目的室
参加者数 68名(抽選により決定)
応募者数 211名
参加者アンケートより
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宇宙や素粒子との関わりを知って、学ぶ喜びを感じました。真空はヒッグス粒子で満ちているという話が、今まで真空に何かあるという発想がなかったのでおもしろかったです。(10代・中学生)
- 中学生の私にも理解できるように講演していただきました。素粒子というとても小さなものの説明から、原子、宇宙とズームアップして説明いただき、大変興味深い内容でした。(10代・中学生)
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そもそも大きい宇宙を見えない素粒子から考えるというあり得ないようなタイトルに興味をひかれて来たが、とても分かりやすく面白かった。特にウロボロスの蛇などはすごく上手に表現できていると思った。そのうえマルチバースの話などには興味をひかれた。(10代・中学生)
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究極のミクロと究極のマクロが対極的に見えて実はものすごく関係深いということがよく分かりました。今まであたり前のように教えられたことももっと深く理解することができることも実感でき、これからの学びに役立てたいと思いました。(10代・高校生)
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9割知らないことでしたが、新しい知識を多く得られました。私は高校生で、物理も化学も半端なことしか知りません。しかし、少しでも新しいことに触れることで自分の糧になればいいなと思いながら聞かせていただきました。高校では宇宙という大きな世界までは触れないので、とても刺激となりました。(10代・高校生)
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久しぶりに聞きやすく、興味をもちたくなる講演であった。機会を作っていただければ再度受講したいと思う。(60代・会社員)
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素粒子と宇宙の関係性がよく解り、勉強になりました。(60代・その他)
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