お知らせ
2023年9月8日
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【開催報告】上方文化講座2023「丹波与作待夜のこむろぶし」「恋女房染分手綱」
2023年8月22日(火)から24日(木)の3日間にわたり、杉本キャンパスにて「大阪公立大学文学部特別授業 上方文化講座2023」を開催しました。本特別授業は、大阪の地に歴史的に育まれた伝統芸能「文楽」に光をあて、学問的体系のもとに学ぼうとするもので、文学部の正規の授業科目であるとともに、一般市民の方々にも公開しています。
今回は「丹波与作待夜のこむろぶし」「恋女房染分手綱」をテーマに開講しました。本学学生32名と、当選倍率3倍を突破し全国各地から参集した一般市民の方78名が、本学教員による多彩な講義に熱心に耳を傾け、竹本錣太夫(太夫)、鶴澤清介(三味線)、桐竹勘十郎(人形遣い)の三師による迫力あふれる実演に魅了された様子でした。
開催日時 2023年8月22日(火)~24日(木) 連日9:30~16:00
会場 大阪公立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター 10階大会議室
授業内容
8月22日(火)
Ⅰ 文楽案内―近松門左衛門三百回忌に因んで― (久堀裕朗 教授)
Ⅱ 『丹波与作待夜のこむろぶし』及び改作『恋女房染分手綱』解説 (久堀裕朗 教授)
Ⅲ 人形浄瑠璃に「新作」は必要か?─昭和初年の新作論争が語ること― (海老根剛 准教授)
Ⅳ 『恋女房染分手綱』〔道中双六より重の井子別れの段〕講読① (久堀裕朗 教授)
8月23日(水)
Ⅰ 『恋女房染分手綱』〔道中双六より重の井子別れの段〕講読② (久堀裕朗 教授)
Ⅱ 描かれた『恋女房染分手綱』 (菅原真弓 教授)
Ⅲ 『恋女房染分手綱』──太夫・三味線の芸 (竹本錣太夫 客員教授・鶴澤清介 客員教授)
Ⅳ 『恋女房染分手綱』──太夫・三味線・人形の芸 (竹本錣太夫 客員教授・鶴澤清介 客員教授・桐竹勘十郎 特別客員教授)
8月24日(木)
Ⅰ 文楽になったシェイクスピア―昭和31年の『ハムレット』 (内丸公平 准教授)
Ⅱ 近世大坂の芝居町 (塚田孝 客員教授)
Ⅲ 桐竹勘十郎に聞く──実演をまじえて (竹本錣太夫 客員教授・鶴澤清介 客員教授)
Ⅳ 文楽の至芸──太夫・三味線・人形、三業一体の舞台 (竹本錣太夫 客員教授・鶴澤清介 客員教授・桐竹勘十郎 特別客員教授)
教員による講義
実演①
太夫・三味線の芸
実演②
人形の芸
質疑応答
参加者数 110名(本学学生32名を含む)
応募者数 252名 ※応募者多数のため、抽選により決定
参加者アンケートより
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実演なども混じえた内容の大変充実した授業であり、文楽そのものだけでなくそれに関連した時代背景なども知ることができ、今までになかった様々な気付きを得ることが出来ました。(学生)
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人形浄瑠璃について実演を交えて講義してくださり、初心者にも分かりやすいと思いました。また絵師や演劇などの本筋に関連する事柄についても講義され、今までとは違う側面から見ることができそうだと思いました。改めて「古典」とは何か、それを後世まで残す方法について考えていかなければならないと思いました。人形浄瑠璃そのものについて知るだけでなく、古くから残っている文化が持つ素晴らしさ、課題について意識させられました。(学生)
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人形浄瑠璃は映像で見たことはありましたが、実際にみるのは初めてで、思っていたより迫力があり、おもしろく、また驚きを感じました。(学生)
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よく考えられた授業構成になっています。最後の実演へもっていく流れがよかった。基礎知識をふまえた上で浄瑠璃、三味線の実演、最後に文楽(浄瑠璃、三味線、人形操り)で基礎知識の再確認と文楽への見方、アプローチの仕方を考えさせてくれるものでした。(一般)
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感動の連続でした。特に久堀先生の講読の時間は床本の一語ずつ解説を交えて現代語訳してくださったので、物語のすみからすみまで理解できました。また鶴澤清介さんの作品解説では床本の行間まで深く読み砕いていただき、どっぷり物語の世界に入ることができました。人形の実演を解説つきで話してくださったのもとても楽しかったですし、勉強になりました。(一般)
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どの講座も興味深く拝聴させていただきました。講師陣も充実していて、様々な角度から”文楽”に迫ることができる内容でハイレベル、とても勉強になりました。会場も整備されていてよかったです。スタッフの皆さまも丁寧で細やかな対応をされていると感じました。ありがとうございました。長年開講されていることに敬意を表します。今後も続けてください。(一般)
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