お知らせ

2023年12月27日

  • 報告
  • 地域連携副専攻

【報告】アゴラセミナーⅠbで大阪市(鶴橋~玉造、天六~城北公園通) 現地スタディツアーを実施しました︕

【授業の概要・目的】

 地域連携副専攻(CR副専攻)のコア科目であるアゴラセミナーⅠbでは、それぞれの課題に沿って調査・フィールドワークを行います。今年度の地域活性クールでは、「歴史地理学的視点から捉えた地域の読み方」をテーマに、都市空間の成り立ちを歴史的な視点から読み解く方法を現地における巡検を通じて学修しました。

・ 担当教員 天野 景太(文学研究科 准教授)

【フィールドワークの概要】

 2023年12月26日(火)に受講生7名により、午前は比売許曽神社(ひめこそじんじゃ)から玉造駅、午後は天神橋六丁目駅から城北公園通駅までのコースで、現地スタディツアーを実施しました。

 今回は以下のテーマをもとに、新旧の地図を比較しながら時系列に土地変遷を学び、現在の町が抱える課題を探りました。

      • 近世以前からの旧村(自然村)の痕跡(現存する神社を含む)を探ることを通じて、現在の町並みの原型とその変化を、古地図を参照しつつ読み取る。
      • 古地図や空中写真から河川の付け替えや旧街道の道筋を読み取り、その現在の在り方の比較を行う。
      • 近現代における交通(鉄道・船舶)と産業の発展の歴史から、都市の空間—社会構造の成り立ちを読み解く。
      • 都市周辺部における小規模商店街の現状と活性化のあり方を視察する。

 ツアーの締めくくりには、村田正博先生・大場茂明先生(旧大阪市立大学 文学研究科)が蕪村生誕三百年記念事業として関わった蕪村公園や淀川神社を訪れ、「俳句文化」と「まちづくり」について学びました。

 2023年12月23日(土)に行われた大阪市住吉地区での現地スタディツアーに引き続き、大阪市の都市化に伴う近代(明治から昭和戦前期)開発の痕跡について学ぶ良い機会となりました。

大阪市比売許曽神社の見学 大阪市毛馬第一閘門の見学

比売許曽神社(ひめこそじんじゃ)の見学

毛馬第一閘門(けまだいいちこうもん)の見学

  ※毛馬第一閘門について (大阪市サイト)  https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000009191.html