お知らせ

2025年2月10日

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  • 地域連携副専攻

【報告】アゴラセミナーⅠbで神戸市フィールドワークを実施しました!

【授業の概要・目的】

地域連携副専攻のコア科目であるアゴラセミナーⅠbでは、受講生が自らの課題に沿って調査やフィールドワークを行いながら学びを深めていきます。今年度の防災クールでは、「防災まちづくりの視点から考える地域再生」をテーマに、阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市を訪問。災害復興の取り組みや持続可能なまちづくりの課題について考察し、多様な実践事例を学修しました。

 

担当教員:

生田 英輔先生(現代システム科学研究科 教授)

杉山 正晃先生(都市科学・防災研究センター 特任助教)

 

【フィールドワークの概要】

202521日(土)、受講生13名が神戸市須磨区鷹取地区から長田区新長田地区、灘区六甲道地区にてフィールドワークを実施しました。これらの地域は、平成7年(1995年)兵庫県南部地震により震度7の激震が適用された激甚被災地です。

鷹取地区から新長田地区にかけては、神戸防災技術者の会・片瀬範雄氏の案内のもと、まち歩きを実施。区画整理事業のレクチャーを受けるとともに、密集市街地における誘導型まちづくり、新長田駅南側の再開発エリアなどの事例を見学しました。

その後、六甲道に移動し、まずは地元で人気の洋食店「ボクのふらいぱん」のお弁当を昼食としていただきました。ボクのふらいぱんは、ボリューム満点の洋食メニューが魅力の名店で、学生や地元住民にも愛される存在です。その名物弁当を味わい、エネルギーを補給した後、午後のプログラムに臨みました。

昼食後、神戸学院大学・伊藤亜都子先生と元桜口5まちづくり協議会・中俣勤氏より、住民参加による復興まちづくりについてレクチャーを受講。さらに、神戸大学・大西一嘉先生、伊藤先生の案内のもと、六甲道駅周辺の区画整理・再開発区域を見学しました。

フィールドワークの締めくくりとして、ゲスト講師との意見交換を実施。行政と住民が協働して整備計画を決定するプロセスや、神戸で迅速な復興が進んだ要因、まちづくり協議会の現状と課題など、多角的な議論が交わされました。

阪神・淡路大震災から30年が経過し、震災当時を知らない世代が増える中、記憶と教訓を伝承し、今後発生が懸念される南海トラフ巨大地震への備えを進めることがますます重要となっています。今回のフィールドワークを通じて、災害復興の取り組みや持続可能なまちづくりの課題について、多くの学びや新たな視点を得る貴重な機会となりました。

片瀬さんの説明 IMG_2772

まち歩きの様子①

まち歩きの様子②

伊藤先生の講義

集合写真

復興まちづくりの講義

受講者の皆さんと