韓池
研究者紹介
韓池 /教授 グローバル経済
キーワード:国際貿易、地域貿易協定、関税、中国経済とマクロ経済政策、RBC
「国際貿易および中国マクロ経済に関する理論と実証分析」
国際貿易に関する理論と実証分析
世界経済のグローバル化の益々の進展に伴って、世界総貿易額が世界総GDPに占める割合が1970年代初期の4分の1程度から2000年代後半からの6割程度まで拡大してきている。
したがって、経済発展と経済成長を促進するために、対外貿易が最も重要な要因となっている。しかし、国際貿易の急速な拡大に伴って、国際貿易も追加関税合戦などの多発している貿易摩擦によってしばしば阻害されている。
データ:World Development Indicators (World Bank)
この状況の下で、以下のテーマを焦点に研究を行っている。
(1)国際貿易がどのように決められるか、特に地域貿易協定、関税、FDIが国際貿易にどのような影響を与えるかを考察する。
(2)国際貿易が経済成長、雇用、労働者の実質所得、環境にどのような影響を与えるかを考察する。
中国マクロ経済に関する理論と実証分析
改革開放政策を実施した1978年から市場経済政策を導入した1992年までの間には、中国名目GDPが世界総名目GDPに占める割合がわずか2%前後であった。その後、特にWTOに加盟した2001年以後、中国経済の著しい発展に伴って、中国名目GDPが世界総名目GDPに占める比率も1990年代初期の2%前後から2020年代初期の17%前後まで拡大してきている。
中国経済規模の拡大に伴って、中国経済の変動とそれによって実施されるマクロ経済政策が中国経済だけではなく、世界経済に対しても大きな影響を与えると同時に、世界経済の変動が当然中国経済にも大きな影響を与える。この状況の下で、以下のテーマを焦点に研究を行っている。
- 中国のリアル・ビジネス・サイクル(real business cycle, RBC)とマクロ経済政策に関する分析
- 特に、開放経済の下でのその関連分析を行う。

データ:World Development Indicators (World Bank)
参考文献
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Han Chi (2017) "Do residential supply shocks matter to residential price movements in China? Evidence from an estimated dynamic stochastic general equilibrium model." School of Economics, Osaka Prefecture University Discussion Paper, No. 2017-2.