学長メッセージ

MESSAGE

学部長メッセージ

工学研究科長/工学部長
綿野 哲
工学が大学を変える。 めざすは、 最強の工学部。

国内最大規模の全12学科を再編し、
最強の専門家集団へ。

本学は、約140年の歴史を持つ大阪市立大学と大阪府立大学が統合して2022年4月に誕生しました。大学統合に伴い創設された工学部及びその大学院である工学研究科は国内最大規模となり、工学の全領域を網羅する12学科には約270名の専任教員が在籍し、様々な研究が精力的に進められています。さらに、これらの研究テーマをかけ合わせてその領域を融合することで、よりインパクトのある研究成果を期待できるプロジェクトが多数存在しています。これにより、地球規模の課題である低炭素社会(カーボンニュートラル)の実現に必要な水素や蓄エネルギーの安定的利用技術や省エネルギー技術、再生可能エネルギーの高効率化など、世界をリードするプログラムが稼働しています。さらに、新たな取り組みとして、研究テーマごとに全12学科を再編し、リーダーとなる教員を中心とした新たな研究チームを編成します。各テーマに対して盤石の布陣を誇る「最強の専門家集団」を創設する予定です。

国際競争力の強化に向けて。

科学技術力や産業競争力の強化をめざして、人材育成や優秀な人材を獲得する競争が主要国で展開されています。残念ながら、日本はこの競争に大きく後れを取っています。国際競争力向上は、日本の全ての大学が共通して持つ課題ですが、実行力のある対策を講じている大学はほとんど見当たらないのが現状です。本学も「THE世界大学ランキング」等で世界中の一流大学と肩を並べて切磋琢磨することをめざしています。それには世界最高水準の研究成果を達成することが必要であり、国内だけでなく世界中から優秀な学生や研究者が集う環境作りが求められています。海外からの優秀な学生や研究者をスムーズに迎え入れるため、世界基準である秋入学の導入を進めるだけでなく、英語のみのコミュニケーションで運営される学科の創設も構想中です。留学生との交流機会が増えることで、日本人学生にとっても大きな刺激になると期待しています。さらに、世界をリードする最先端の研究には潤沢な研究費が必要です。ランキングの高い海外大学の多くは、独自のファンドを設立し、効果的に運用しています。そこで大学ファンドとは別に、工学部独自の「工学ファンド」を創設する予定です。海外大学のファンド運営法を分析して良い面を取り入れ、「工学ファンド」を海外大学に匹敵する巨大ファンドへと成長させたいと考えています。

医獣工連携、産官学連携で、
学内外でイノベーションを。

我々は、イノベーションのための協創も重視しています。開学以来、医学部と連携して「医工連携ウェビナー」を定期的に開講していましたが、2024年度からは獣医学部も加わり「医獣工連携ウェビナー」に拡充します。この医獣工連携では、工学部・医学部・獣医学部のそれぞれの研究のニーズとシーズのマッチングから、スタートアップやベンチャー企業の支援にも取り組んでいきます。さらに企業や自治体と連携した産官学連携プロジェクトも多数稼働中です。イノベーションを社会実装へとつなげたい学生にとって、本学の工学部は多くのチャンスを提供します。

世界最高水準のエンジニアを育成します。

本学は大阪府の授業料完全無償化施策により、学費が完全に無料となります。さらに、大学院に進学すると、独自のサポートプログラムにより生活費の一部を援助するシステムも完備しています。学生のみなさんにとって学びやすい環境を提供するとともに、“最強の工学部・工学研究科”での学びにより、世界最高水準のエンジニアを育成します。最強の工学部で、我々と一緒に、新しいことに挑戦しましょう!

※在住要件があります。