当研究グループは分子からデバイス化までを包括した分析化学の方法論開発を行っています
測れないものを測れるようにする化学(科学)~新しい分析・計測の方法論開発を目指して~
「測れないものを測れるようにする」……なにか漠然としているように聞こえるかもしれません。
でも,「測るのが難しくて困っている人たちの助けになる道具や方法を創りあげる」と言い換えてはどうでしょうか?
世の中には「そもそも測るのが難しい物質」があったり,「簡単に測れるとはいっても装置が大きかったり,分析試薬が高額だったりして実は測りにくい」といったことが数多くあり,いま「測る」という作業を行っている人たちの中には「こんなふうに測れればいいのに……」と思っている人たちがたくさんいると思います。
私の考える分析化学の使命は,「こんなふうに測れればいいのに……」と思っている人たちの助けになる道具・方法を化学の力で創りあげることだと思っています。
私たちは「こんなふうに測れればいいのに……」の実現に向け,学術的にも興味深く,また,新しい分析方法やデバイスの開発を学生とともに楽しみながら進め,積極的に社会に貢献していきたいと考えています。
大阪公立大学 大学院工学研究科 物質化学生命系専攻
応用化学分野 分析化学研究グループ
教授 久本秀明