日々の活動
2022年10月16日
[研究室活動]廃校のモノをあとに残し、つぎに繋げる「ato/tugi」プロジェクト
建築計画・構法研究室では空き家のリノベーションなどいろんな活動を行なっています。
そのひとつをご紹介。
まずはこの映像をみてください。
小学校で使われていた家具や小物が家のなかで使われています。
「あとに残し、つぎに繋げよう」と思ったでしょうか?
いま全国各地で学校の統廃合がすすみ、廃校がたくさんあります。
地域に学校がなくなることは、伝統や文化を後世に伝えることを難しくします。また共通の思い出のある場所や人のつながる場所を失います。これらは地域に想像以上のインパクトを与えます。
「廃校から出たモノをリメイクしてほしい」。
ある日、研究室に相談が寄せられました。
いざ廃校に行って机や椅子、小物などを目て、そのまま残したいと思いました。そしてモノを大切に使い続けるきっかけづくりになればいいなとも思いました。
そうしてはじめたのが「ato/tugi」というプロジェクトです。instagram-ato/tugi
モノのこれまでの歴史やこれから使われるだろう物語を、映像や言葉で伝えています。これがそのまま継承するシリーズ「ato/」です。
そしてモノに新しい価値を加えるためにリメイクもしています。このシリーズが「/tugi」です。
いま守口市で行われている社会実験「守口さんぽ」(https://www.moriguchisampo.com)で実店舗を出して「ato/」と「/tugi」の両シリーズを販売しています。
「守口さんぽ」は2022年10月15日〜30日の期間、守口市駅周辺で開催されていて、守口暮らしが好きになるストリートの楽しみ方を模索する社会実験です。
「ato/tugi」は店舗というよりも、机や椅子などの映像を流すギャラリーのような感じです。
初日と二日目を経過して、地域の人たちが昔を懐かしむサロンのようにもなっています。
近くの方はぜひふらっと訪れてみてください。
遠いっていう方は守口ってどんなとこ?と散策がてら来てください。
10/22(土)17:30〜のシンポジウム「守口暮らしがもっと好きになるストリートの可能性」には、西野雄一郎講師がパネリストとして登壇します。こちらにもぜひご参加ください。
投稿者/大阪市立大学工学部建築学科 建築計画研究室