日々の活動

2023年6月19日

【日々の活動】「日本橋の家」 ー廃墟から抜け出してきた妖怪たちー

こんにちは! 建築計画・構法研究室修士2年の岸本結花です。

先日、安藤忠雄さんが設計した「日本橋の家」を見学しにいきました!

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『日本橋の家』



現在、日本橋の家は住宅からギャラリーに転用され、私が訪れた時期は、妖怪書家である、逢香さんの展覧会が開催されていました。

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『妖怪にはチカラがある?』



「日本橋の家」は、階段が1階から4階までまっすぐに延び、その階段下に収納を設けることで、狭い間口を持つの敷地の制約ををうまく活用しているところが印象的でした。また、 コンクリートでつくられたこの家は、雑多な日本橋の街から私的な空間としての住宅を切り離しているようにも感じられましたが、吹き抜けに面するすりガラスによる曖昧な光の取り入れ方や空が一望できる中庭により、私的な空間をつくりつつ、都市との接点も設けているようにも感じられました。

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1階から4階まで一直線に伸びる階段

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すりガラスから落ちる曖昧な光

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住宅内に設けられた中庭(晴れの日は可動のガラス屋根が開放される)



今回の逢香さんの展覧会では、家の中に、外からの光を曖昧に取り込み、刻一刻と変化する光や風のリズムに合わせて展示がなされ、本当に廃墟から妖怪が抜け出してきたようでした。

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まるで廃墟から抜け出してきた妖怪たち



日本橋の家ではさまざまな展示会が行われています。是非たくさん訪れて、毎回異なる日本橋の家の表情を見にいってみてはいかがでしょうか。



「日本橋の家」
設計:安藤忠雄
所在地:大阪府大阪市中央区日本橋2丁目5−16
構造:鉄筋コンクリート(コンクリート打ち放し)
階数:地上4階
規模:間口 2.9m・奥行き 約15m

投稿者/岸本結花(建築計画・構法研究室)