日々の活動
2023年11月17日
【日々の活動】蚤の市 " in SAKAI " |あとに残し、つぎに繋げる「ato/tugi」プロジェクト Vol.2
こんにちは! 建築計画・構法研究室修士2年の渡邊めぐみです。
みなさんは蚤(ノミ)の市に訪れたことはありますか?
蚤の市とは、アンティーク家具やレトロな日用品、古道具やアクセサリーなどが集まり、古き良きものとの出会いを楽しむことができるマーケットのことです。
季節外れの真夏日となった11月3日〜5日、堺で「エビスジマ コテ リビエール 蚤の市」(https://www.sakai-tcb.or.jp/event/detail/676)が開催されました。
キッチンカー周りはコーヒーやどらやき、グリーンカレーなどの良い香りが漂う。
「戎島の川沿いで、豊かな時間を手に入れよう。」をテーマに開催。
そこに“ato/tugi”として出店をさせていただきました。
“ato/tugi”とは、昨年から建築計画・構法研究室で取り組んでいる廃校の家具や什器のアップサイクルプロジェクト。
プロジェクトの詳細については、[研究室活動](2022年10月16日の記事)でご紹介しているので是非ご覧ください。
堺市内の廃校で捨てられるはずだったモノの物語を伝える出店ブース。
さて、突然ですが、昨年の守口市に引き続き、販売していたこのスツール。
何に使われていたモノかわかりますか?
「ato/」 ポートボールスツール
実は、“ポートボール台”です。
廃校になった体育館に置き去りになっていました。
守口市では、元々の使用用途に気がつく人は少なかったのですが、堺市は体育の授業でポートボールをやったことがある人が多かったようで反応がとても大きかったです。(笑)
思わぬところで様々なまちで出店することの面白さを感じることができました。
ただ家具を販売するだけでなく、“ato/tugi”のコンセプトでもある「あとに残し、つぎに繋げよう。」という想いを伝えることができた3日間となりました。
川沿いは親子連れや高齢者夫婦など老若男女関係なく多くの人で賑わう。
最後になりますが、本記事を書くにあたって「蚤の市(ノミノイチ)」について少し調べました。
「蚤の市」という言葉には、「蚤のわいたような古着や古物が集まるから」、「蚤のように掘り出し物が出ているから」という由来があるそうです。起源は、1885年に始まったフランス・パリのサント・オーエン(クリニャンクール)の古物市だといわれています。(諸説あり)
…1885年?!
SDGsが重要視されるよりもはるか昔から「あとに残し、つぎに繋げよう」とする活動がされていたことに驚きました。
同時に、生産・消費・廃棄のサイクルが当たり前の現在と比べて、当時はモノを大切に使い続けることが当たり前だったのだと改めて感じることができました。
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「あとに残し、つぎに繋げよう。」
2022年から始まった「ato/tugi」プロジェクト。
これからもモノを大切に使い続けるきっかけづくりをしていきたいと思います。
「背高ノッポの棚」:植物を育てる趣味をお持ちの方に「ato/tugi」していただきました。
小学校のモノで遊ぶ就学前の子どもたち。
投稿者/渡邊 めぐみ(建築計画・構法研究室)