日々の活動
2024年4月12日
【日々の活動】「海の博物館」-アーチが作り出す空間の対比-
こんにちは。建築計画・構法研究室M2の諸麦です。
みなさんは春休みをいかが過ごされましたか?
先日、私は内藤廣さんが設計した「鳥羽市立海の博物館」を見学してきました!
海の博物館は1992年に日本建築学会賞を受賞し、2005年には日本の建築空間百選にも選ばれています。
「海の博物館外観」
中に入ると集成材を使用したダイナミックな木造のアーチに圧倒されました。
天窓からの光と木の相乗効果で館内が温かさで包み込まれており、リラックスしながら、展示を見ることができました。
「海の博物館展示棟内観」
展示棟に続いて収蔵庫へ。
収蔵庫では実際に使われていた和船が展示されています。
収蔵庫にはプレキャストコンクリートのアーチが使用されており、先ほどの展示棟の温かい雰囲気とは一変して、冷たく、重厚感のある雰囲気が感じられました。この雰囲気の中で和船たちを見ると生きた軌跡のようなものが伝わります。
「海の博物館収蔵庫内観」
海の博物館は来館者が自由に歩き回れるように大きな空間を様々な高さで体験できる計画がなされています。実際に展示を見ていると気づかぬうちに地下1階や中二階に行っていたりと、館内を回るのがとても楽しい博物館だと感じました。
皆さんも展示棟と収蔵庫のアーチが作り出す温かさと冷たさの対比を歩き回りながら体験してみてはいかがでしょうか?
「鳥羽市立海の博物館」
所在地:三重県鳥羽市浦村町 大吉1731-68
用途:博物館
設計:内藤廣建築設計事務所
投稿者 / 諸麦昂希(建築計画・構法研究室)