日々の活動
2024年12月23日
「Terminal 3」-旅客がプレイヤーになる空港-
こんにちは! 学部2年の伊藤舞織です!
私は夏休みに利用した成田空港第3ターミナルを取り上げたいと思います!
授業で事例として取り上げられ、気になっていたため、せっかくなら使おう!と成田まで少し足を延ばしてみました。
成田空港第3ターミナルはLCC(格安航空会社)専用のターミナルとして建設されました。
このターミナルの建設にあたって目指されたのは「ローコストでエキサイティングな空間」です。
「成田空港第3ターミナル」
空港では搭乗ゲートや交通機関まで、かなりの距離を歩かなければなりません。そして迷いがち。おかげで遅延して空港に到着してから電車の改札まで全速力で走ったのに、途中で方向を間違えるというミスを犯し終電に間に合わなかったという過去も...
ですが成田空港第3ターミナルでは「陸上トラック」を通すことで人の動線を誘導する工夫がされていました。
「陸上トラックを歩いて搭乗口に向かうプレイヤー」
「到着は赤色、出発は空をイメージさせる青にしているのかな...」「安価な素材だけどその素材本来の良さが空間のかっこよさに現れていて好きだな。」「天井はむき出しだけど設備の配置がきれいだな。」「人って進むラインが引かれていたらちゃんとそれに沿って進んでいくから面白いな。」など色々な発見があり、搭乗ゲートまで行くだけなのにワクワクしながら歩いていました。
「素材の表情を感じられる壁」
ワクワク感を演出することが、歩く距離の長さを感じさせない秘訣なんだろうなと感じました。
そこで過ごす人たちの動的な空間を与える場として、建築を人の動線から考える計画はとても興味深く、面白かったです。
「陸上トラック」という世界共通の記号をデザインに組み込むことで旅客自身をプレイヤーだと思わせ、楽しませる。
そんな「ローコストでエキサイティングな空間」がある成田空港。
皆さんもぜひ一度、成田空港第3ターミナルにプレイヤーになりに行ってみてください!
「成田空港第3ターミナル」
所在地:千葉県成田市取香字上人塚148-1
用途: 航空旅客取扱施設
設計:日建設計
投稿者/伊藤舞織(学部2年)