多孔体界面乱流のスケーリング
使用多孔体の一例
「抵抗低減能力を有する多孔体」の設計と実験的検証
多孔体は多くの空孔を持ち,比表面積が大きいという特徴があります.その構造から熱物質輸送や化学反応を促進させるため,燃料電池内のガス拡散層(GDL)等のように工業製品として数多く利用されています.通常,多孔体界面上では摩擦抵抗が増大し,工業製品の効率低下が課題となっています.そこで,工業製品の効率向上のために摩擦抵抗を低減させる多孔体の考案が必要となります.これまでに本研究グループは,透過率等のパラメータを変えながら様々な多孔体を考案し,粒子画像流速測定法(PIV)によって多孔体上の流動現象の解明を行ってきました.現在は,壁面垂直方向(y)と比べて主流方向(x)に流体が非常に流れやすい多孔体のPIV計測を行っています.抵抗低減条件下で滑面と同程度にまで抵抗が下がることがわかっており,その多孔体上の流動現象の解明に取り組んでいます.
多孔体断面図