木村プロフィール
磁性・誘電性・キラル構造特性といった固体物性を専門とする実験系研究者です。結晶学、磁性表現論、固体化学を駆使して物質を設計・合成し、固体物理の教科書には載っていないような新しい現象・機能を実現することを目指しています。現在は、磁性体(磁石)における電気磁気効果、非相反的な電磁波応答、キラル強誘電体における新しい電磁応答の探索をメインテーマとしています。
実験研究の醍醐味はいくつもあります。宝石のように美しい単結晶が得られたときは大きな感動を覚えます。頭の中で考えた予想を実験で検証する瞬間は、期待と不安が入り混じった、手に汗握るエキサイティングな瞬間です。これらの楽しみを学生の皆さんとも共有できればと思っています。
学歴
●平成14年(2002年)3月 千葉県立千葉高等学校 卒業
●平成18年(2006年)3月 大阪大学 基礎工学部 電子物理科学科 物性物理科学コース 卒業
●平成19年(2007年)3月 大阪大学 大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 未来物質領域 博士前期課程 早期修了
●平成22年(2010年)3月 大阪大学 大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 物性物理工学領域 博士後期課程 修了
学位
●修士:工学(大阪大学 大学院基礎工学研究科 谷村克己教授指導)
●博士:工学(大阪大学 大学院基礎工学研究科 木村剛教授指導)
職歴
●平成20年(2008年)10月~平成22年(2010年)3月 日本学術振興会 特別研究員DC2
●平成22年(2010年)4月~平成24年(2012年)3月 東京大学 物性研究所 特任研究員
●平成24年(2012年)4月~平成25年(2013年)4月 日本学術振興会 特別研究員PD 所属:東京大学 物性研究所
●平成25年(2013年)5月~平成29年(2017年)9月 大阪大学大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 助教
(H25.5-H29.3 木村研究室,H29.4-H29.9 若林研究室)
●平成29年(2017年)10月~令和5年(2023年)3月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻 助教(木村剛研究室)
●令和5年(2023年)4月~ 現在 大阪公立大学大学院工学研究科
物質化学生命系専攻 マテリアル工学分野 准教授(PI)
受賞歴
- 令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(若手科学者賞)
- 第11回(2017年)日本物理学会若手奨励賞(領域3)
「フラストレート磁性体の物質開拓と新規磁気現象の観測」 - 大阪大学総長奨励賞(研究部門)(2015年)
その他の実績
- 文部科学省平成29年度卓越研究員に採択
- 日本物理学会領域3(磁性)運営委員(2015年10月~2016年9月)