31_X線光電子分光装置

X線光電子分光装置 XPS

メーカー名/型番

 島津製作所 / ESCA-3400

管理部局

 杉本キャンパス 工学研究科

設置場所

 杉本キャンパス 工学部B棟106E室 【辻 幸一】

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仕様 特徴

  • 金属、セラミックス、高分子材料など、さまざまな試料に対応
  • 測定操作は極めて簡単
  • 高度の自動分析機能とデータ処理

軟X線照射によって、固体表面から放出された光電子の結合エネルギーを測定する分析手法です。
光電子の脱出深さが数ナノメートルであることから、固体最表面に近い層からの情報が得られます。
また、酸化の状態や有機物の官能器の種類などに依存して、化学シフトと呼ばれるピークシフトが観測されます。
励起源として軟X線を用いているため、試料に対するダメージが小さいことや、絶縁物の分析も容易です。

【測定例1:材料の品質管理、製造管理のために】

  • 金属材料
    (酸化膜厚や不働態膜の膜厚管理、表面汚染の測定、表面濃化や偏析の管理、腐食の管理、鋼板などの表面処理の評価)
  • ガラス・セラミックス
    (表面組成の管理、光学材料のコーティングの管理、表面偏析、変質の管理)
  • 電子、半導体材料
    (半導体ウェハの有機汚染管理、薄膜や多層膜の膜厚管理、ハードディスクの潤滑膜厚の測定、磁気テープの潤滑膜厚の測定、表面処理の管理)
  • 高分子材料
    (高分子フィルムの表面改善の管理、高分子の接着性の評価、食品包装フィルムの汚染評価、繊維の撥水加工処理の評価、繊維のコーティングの管理)
  • 触媒
    (触媒の活性度評価)

【測定例2:材用、部品、製品の不良解析や研究のために】

  • 触媒の失活
    (Pbなどの金属の酸化度の測定、表面の有機物汚染の測定)
  • すべり性の低下
    (潤滑膜厚の測定、コーティングのはがれの評価、機械部品の潤滑層の酸化の評価)
  • 材料表面の変色
    (汚染不純物元素の測定、汚染物質の状態分析、表面酸化や汚染などの原因究明、腐食の進行度と状態の評価)
  • 高分子フィルムの接着性の低下
    (官能基の測定、表面酸素濃度の測定)

 測定可能元素  Li~(ただし試料による)
 試料形状  直径:10mm(Φ)以内
 厚さ:5mm(t)以内
 特徴  固体最表面数ナノメートルの領域の元素分析と状態分析

学内 利用料金設定

    • 本人測定:料金は別途問い合わせください。
    • 依頼分析:料金は別途問い合わせください。

学外 利用料金設定

    • 本人測定:5,700円/時間 ※別途 技術指導料(2,600円/時間)がかかります。
    • 依頼分析:8,200円/時間
    • 学術指導:実施及び費用は双方で協議の上、決定します。
    • 共同 受託研究:実施及び費用は双方で協議の上、決定します。