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2024年7月29日

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日本タイ学会「2024年度研究大会」を開催

7月6日(土)・7日(日)の2日間に渡り、杉本キャンパスの全学共通教育棟において、日本タイ学会2024年度研究大会が開催されました。看板

日本タイ学会は、東南アジアの一国であるタイを対象にした地域研究学会の1つです。
1990年に前身の「タイ・セミナー」という緩やかなネットワークからスタートし、1999年に学会組織として正式に発足しました。
人文社会科学系諸分野の研究者だけでなく、「農学・工学・建築学・リハビリテーション学」など、さまざまなディシプリンの研究者およそ200名から構成されています。
日本タイ学会は、年次研究大会(年に1度)を開催するほか、学会誌である『年報タイ研究』も刊行しています。

今年度は、日本タイ学会会員である本学教員(永井史男教授(法学研究科)、藤田渡教授(現代システム科学研究科)、金子勝規教授(経済学研究科))が中心となり、法学研究科及び経済学研究科の大学院生、経済学部学生の総勢10名が事務局スタッフとして協力してくれました。
また、学会としては過去最大規模の39本の研究報告があり、100名を越える参加者が熱心に耳を傾けていました。

今大会では、個別研究報告やパネル企画に加えて、2つの共通論題が立てられました。
永井先生1日目は、昨年旭日小綬章を受賞されたスリチャイ・ワンゲーオ先生(チュラーロンコーン大学)をお招きし、スリチャイ先生の業績を振り返りながら共通論題が開催されました。
2日目は、開催校企画として「タイの高齢社会」というテーマで共通論題が立てられました。マヒドン大学からお招きしたクワンチット・サシウォンサーロート准教授の報告のほか、永井教授も報告を行いました。コメンテーターには、本学看護学研究科の河野あゆみ教授(地域包括ケア科学)が登壇されました。
「タイの高齢社会」で報告された研究は、来年度刊行される『年報タイ研究』に特集号として掲載される予定です。

1日目の開催後には、「野のはなハウス」において懇親会が開かれました。多くの方が参加され、たいへん盛況な会となりました。日本タイ学会長の速水洋子先生(京都大学名誉教授)の挨拶に続き、本学からは松井利之国際交流担当副学長が歓迎の辞を述べられました。

コロナ禍を経て、久しぶりの懇親会だったため、盛況のうちに2日間の日程に幕を下ろすことができました。