お知らせ

2024年11月11日

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アウクスブルク大学の教授による講演会を開催

 2024年10月29日(火)、大阪公立大学文化交流センターにおいて、アウクスブルク大学のフェアディナンド・ヴォレンシュレーガー教授(Prof. Dr. Ferdinand Wollenschläger)の講演会「同性婚(Ehe für Alle:万人のための婚姻)」が開催されました。本講演会は、基盤研究C「地方自治体の行う国際活動の法的基礎―国際活動の実態と正統性問題をめぐる日独比較法」(代表 大西楠テア) 」に基づくもので、法学研究科の北村幸也准教授が講演原稿の翻訳を担当し、高田倫子教授が当日の司会・通訳を務めました。
 ヴォレンシュレーガー教授は、バイエルン州政府の依頼を受けて、2017年にドイツで成立した同性婚を導入する法律の合憲性について鑑定意見を執筆されています。ご講演では、最近の学説・判例の展開も踏まえつつ、憲法上の婚姻概念をどのように捉えるべきかを詳細にお話下さいました。
 大阪大学助教の宇多鼓次朗氏から講演へのコメントがなされた後、参加者との間で質疑応答が行われました。平日にもかかわらず20名を超える参加者が集まり、ドイツにおいて婚姻が制度保障と理解されていることの意味、とりわけ主観的・歴史的解釈の意義や憲法の安定性と動態性のバランスについて、また、同性婚をめぐる日本の議論に対してどのような示唆が得られるかについて、活発な意見交換がなされました。

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  ヴォレンシュレーガー教授      左から宇多氏、ヴォレンシュレーガー教授、高田教授            講演会の様子