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2023年2月14日
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居住環境学科 田中理紅さんの卒業研究が学術誌Sustainabilityに掲載されました。
研究の概要
世界中の観光都市は、急速に観光化しています。多数の宿泊施設が建設されており、様々なメリットがある一方で、オーバーツーリズムなどの問題が発生していることが懸念されています。その中でも、宿泊施設の建設に伴う観光ジェントリフィケーションは、都市計画上の主要な問題として、社会問題化しつつある課題です。そこで、京都市を事例に、コロナ禍前の2015年4月から2020年3月において、観光都市において観光ジェントリフィケーションに伴う住宅の都市変容が、近隣環境の人口減少を引き起こしているのかどうかを、都市変容の観点から統計的に分析しました。
その結果、京都市歴史的中心エリア(上京区、下京区、中京区)において、宿泊施設の建設が住宅を減少させ、人口を減少させていたことを解明しました。さらに、住宅用途を最も多く変容させたのは、簡易宿所であることも解明しました。この結果は、歴史的中心エリアにおいて、宿泊施設の立地が人口減少を引き起こしており、無視できない社会的な問題であることを示唆しています。
田中理紅さんの研究成果は、都市計画分野におけるEvidence Based Policyに向けた重要な研究成果として高い評価を受けて、2023年1月23日付で、国際学術誌Sustainability(IF=3.889)に、掲載されました。
掲載学術情報誌について
雑誌名: Sustainability, Vo. 15, Issue 3, No. 2247 (2023) ※ IF=3.889
論文名: Population Decline and Urban Transformation by Tourism Gentrification in Kyoto City
著者: Riku Tanaka, Haruka Kato*, Daisuke Matsushita *: Corresponding author
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