お知らせ
2025年3月28日
- 研究
- 大学院
都市ヒートアイランド対策分野で世界的有名な研究者Hashem Akbari氏をお招きし講演会を行いました。
2025年3月7日、大阪公立大学 生活科学研究科 居住環境学 袁継輝研究室と日本建築学会近畿支部都市環境部会の共催により、生活科学研究科大会議室にて、コンコルディア大学のHashem Akbari教授を招き、都市ヒートアイランド対策に関する講演会を開催しました。
Akbari教授は、都市の気温上昇を緩和する手法として、クールルーフやクールペーブメントの効果について詳しく解説し、エネルギー効率の向上や環境改善に向けた具体的な施策を紹介しました。特に、日本におけるヒートアイランド対策の重要性に焦点を当て、屋外の快適性を向上させるための技術や政策について活発な議論が行われました。参加者からは、都市計画における実践的な取り組みへの期待が寄せられ、有意義な意見交換が行われました。
また、生活科学研究科および工学研究科の大学院生によるポスター展示と研究発表も実施され、都市環境の改善や将来的なゲリラ豪雨などの自然災害への対策について、活発な討論が行われました。
司会
- 生活科学研究科 居住環境学 袁継輝 准教授
参加者
- 神戸大学 森山正和 名誉教授
- 神戸大学 竹林英樹 准教授
- 神戸大学 橘高康介 技術職員・博士
- 豊橋技術科学大学 島﨑康弘 准教授
- 大阪公立大学 工学研究科 鍋島美奈子 教授
- 大阪公立大学 生活科学研究科 ファーナム 准教授
- 居住環境学(環境系・構造系)大学院生
- 工学研究科(都市系)大学院生
Hashem Akbari教授について
Akbari教授は、エネルギー効率および都市ヒートアイランド対策の分野で世界的に著名な研究者です。カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得後、ローレンス・バークレー国立研究所やコンコルディア大学において長年にわたり研究を続け、数多くの学術論文を発表し、国際標準規格の策定にも貢献してきました。特に、ASTMやASHRAEの標準規格の開発において重要な役割を果たし、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書執筆にも参加するなど、都市環境工学の発展に大きく寄与しています。