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2025年3月31日
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食栄養学分野・微生物学教室 博士前期課程の井上陽晴さんが、第19回日本ゲノム微生物学会において「優秀ポスター賞」を受賞しました。
発表題目:大腸菌におけるκ-CU線毛オペロンの遺伝学的分類
共著者:井上陽晴、和田崇之
大腸菌の線毛構造は、宿主細胞への「接着」を介して感染の成立に重要な役割を担っています。中でも「シャペロン・アッシャー(CU)線毛」は多様性に富み、さまざまな宿主への感染能力を高めていることが知られています。関与していることが知られています。CU線毛の構造や機能を解明することは、感染症の予防や家畜衛生の向上に寄与し、創薬やワクチン開発への応用も期待されています。
本発表では、特に多くの動物種への感染を引き起こす「κ-CU線毛」に着目し、その遺伝子構造(オペロン)の詳細分類と宿主接着性との相関を検討しました。本研究は、病原性大腸菌による感染成立とその拡大の背景となる分子機構に迫り、線毛研究の重要性を再認識させるものとなっています。
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