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2025年4月8日

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猪川(湊) 聡美 特任助手の研究内容が医学雑誌Medical Science Digest 4月号「最先端医療の今」に掲載されました。

研究概要:

近年若年女性のやせやビタミン・ミネラル不足による新型栄養失調が問題となっていますが、母体の妊娠前からの低栄養状態は完全母乳育児などを通してこどもに受け継がれることで、身体的および知能的な発育・発達に悪影響を与えることが明らかになってきています。そのため、こどもの栄養状態が不可逆的な病態に至る前に、母親の栄養教育や早期からのこどもの栄養状態の評価および改善が重要です。

そこで、小児期のなかでも特に「乳幼児」において課題となるビタミンD 欠乏および貧血に注目し、スクリーニングによる早期発見の重要性とその課題について概説しています。また、こどもの健やかな発育・発達を支えるためには、ビタミンD 欠乏や貧血を非侵襲的で容易にスクリーニングできる手法を開発し、乳幼児健診の場において定期的に評価することが有効であると期待され、猪川()特任助手が日本学術振興会(JSPS)科研費(研究代表者:猪川聡美)を受けて取り組んでいる015歳のこどものビタミンD欠乏をスクリーニングする簡易質問票の開発や、小学生の食育教材開発をめざした研究内容について解説しています。

掲載誌情報:

発表雑誌:Medical Science Digest 20254月号

論文名:乳幼児においてビタミンD 欠乏および貧血をスクリーニングする意義と課題

-こどもの健康な発育・発達を支える栄養教育のために―

Screening for vitamin D deficiency and anemia in early childhood: nutritional education for healthy development

著者:猪川 聡美、堤 理恵、吉田 守美子、松田 幸恵、丸山 広達