日々の研究活動

11月16日に建築学科の徳尾野・西野研究室と合同で京都・西陣地区のリノベーション建築事例を中心に建築巡りを行いました。小伊藤・土井研究室からも教員の他に学生8名が参加してなかなか大所帯の見学会となりました。

 まず、岸本千佳さんにご案内いただきアッドスパイスビルを見学しました。数多くのストックを活用されている岸本さんが初めて不動産プランナーとして購入して活用を進められてきたビルです。小さなビルに岸本さんの事務所に加えて展文庫や個性的なテナントが入り、素敵なビルとしてリノベーションされていました。

アッドスパイスビル内の展文庫

お昼ごはんを挟んで、向かったのはNPOアニュアルギャラリー。路地沿いの町家をDIYでリノベーションしてレンタル工房やギャラリーとして活用されています。長年西陣というものづくりのまちに根付いて活動されてきたことを伺うことができました。

路地沿いの町家をリノベーションして作られたレンタル工房KRFTERIA

 続いて、西陣地域の中の宿泊施設KeFU stay&loungeを見学しました。西陣地域との関係を大事にした宿泊施設でした。1階のカフェがとても居心地がよく、また学生たちもカフェの大きな地図に興味津々でした！

KeFU1階のカフェにある大きな地図

最後は、土井が長年団地再生に関わっている堀川団地を見学しました。団地建物のリノベーションだけではなく、地域のまちづくりの核として団地再生を捉えることの意義を理解してもらえたかなと思います。

堀川団地（椹木町団地）

大阪から見ると近いようで遠い京都。学生たちもなかなか京都まで出かける機会がなかったみたいで、リノベーションやまちづくり活動の現場で活躍されている方のお話も聞くことができ大変勉強になったと思います。私も京都を離れて2年近く経ちますが、西陣のまちづくりの展開を知ることができてよい機会でした。ご案内いただいた皆さん、どうもありがとうございました！（どいしゅうし）