学生Voice vol.1
生活科学部 人間福祉学科(2018年度入学/2021年度卒業)
大学院生活科学研究科 生活科学専攻臨床心理学コース(2022年度入学)
塩谷 佳穂さん
私がこの大学、この学科を選んだ理由は、公認心理師*の養成コースがある国公立大学だったからです。つまり正直入学前は、大きい理由がある訳ではありませんでした。でも、今ではこの大学に入学してよかったなと思っています。ではなぜそう思うのかということを少しお話しできたらなと思います。
まず、大学に入ってからの学生生活の話をします。
この学科は人間福祉学科という学科で、名前だけではわかりづらいと思います。ざっくりと説明すると、人の心身の発達とそれを取り巻く社会環境や、政策などについて全体的に勉強ができる学科です。具体的にいうと、主に社会福祉学と心理学、それにまつわる医学、教育学、社会学などさまざまな学問に関連する授業があります。このように、人の生活を中心として、幅広く学べるというところがこの学科の特徴であり良いところだと思います。
また、資格について、この学科では、公認心理師*と社会福祉士の養成課程があります。 心理と福祉どちらの授業も取ることができますが、私は公認心理師*の資格を目指しているので、2回生以降では主に心理の方の授業をとって行きました。カリキュラムとして文学部の心理学の講義をとりに行ったりもしました。
3回生では、ゼミに入ります。ゼミ選択では、各先生のゼミを見学したり、先生とお話をさせていただいたりして決めることができます。先生の専門分野、ゼミの雰囲気や方針など、決め手は人それぞれでいいと思います。ゼミでは主に卒業論文に向けて少しずつ論文を読んでいったり、それについてゼミのメンバーでディスカッションしたりします。先輩の研究の話を聞いたりもできます。最終的に卒業論文を書いて、晴れて卒業になります。私の所属するゼミの先生は高齢者の認知症などの研究をされていますが、卒論は学生個人の関心のあることをさせてもらえます。それも良いところだなと思います。また、少人数教育ということもあり、個人に丁寧にご指導していただけることが多いです。
次に授業以外の話も少し触れます。
大学生といえばサークルやアルバイト、旅行、遊びのイメージも割とあるかなとおもいます。私の話をすると、サークルは軽音系のサークルと、大学祭実行委員会にも入って学祭の運営などもしました。大変ながらもやりがいは大きかったです。そうしたサークルなどでの交友関係は、大学を卒業してからも続いています。アルバイトも、週に3.4回はシフトを入れていました。アルバイトでの経験も、社会経験や、人とかかわることなど心理学にも通じるものであり自分にとって大切なものになっています。コロナが落ち着いている時は旅行に行ったり、成人していれば飲み会に行ったりと、楽しいこともたくさんできます。人間福祉学科は、必ず取らないといけない単位数がそこまで多くはないので、サークルやアルバイトも充実させやすく、勉強とそれ以外の生活を両立しやすい学科かなと思います。
最後に、私は卒業後大学院に進学して、現在も資格取得を目指しています。将来のことはまだはっきりとは決めていませんが、学校でスクールカウンセラーに興味を持っています。他の友人は、児童相談所や病院などで働くことを目指す人もいます。大学院に進学しない人も、この学科では多くいます。一般の企業に就職したり、大学の職員や公務員になったり、福祉関係で働いている人などがいます。もちろんやりたいことに向かって真っ直ぐに進む人もいますが、私みたいにまだまだはっきりと進路を決めていなくても、コツコツと、前を向いて、先生方や友達に支えられながら勉強を続けています。悩むことや不安なこと、たくさん抱えながらでもきっと良い経験ができる学生生活になると思います。以上となりますが、少しでも大学生活がイメージしてもらえていたら幸いです。ありがとうございました。
**なお生活科学部での公認心理師カリキュラムは2025年度入学生を最終学年として、学部・大学院ともに廃止します