News & Topics

2023年3月15日

  • 研究
  • 一般向け

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の肝線維化進展度と日本食パターン、筋肉量の関連性を検証した論文がNutrientsに掲載されました。

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:ナフルドあるいはナフルディと読みます)は、アルコール摂取と関連しない脂肪肝を認める疾患です。NAFLDには、単に肝臓に脂肪が蓄積しているだけの状態である『単純性脂肪肝』と、脂肪の蓄積に炎症を伴う『非アルコール性脂肪性肝炎:NASH』があり、NASHは肝硬変、肝不全、肝がんの原因となることが知られています。わが国におけるNAFLD患者は推計で1000万人いるとされ、その予防法と治療法の開発が重要視されています。

今回我々はNAFLD患者136名を対象に、①食事と肝線維化進展度、②食事と筋肉量、③筋肉量と肝線維化進展度の関連性を解析しました。結果の概略図は下記の通りですが、詳細については下記大学プレスリリースにおいて報告していますので、ご確認下さい。

プレスリリース

【著者】
Yoshinari Matsumoto, Hideki Fujii, Mika Harima, Haruna Okamura, Yoshimi Yukawa-Muto, Naoshi Odagiri, Hiroyuki Motoyama, Kohei Kotani, Ritsuzo Kozuka, Etsushi Kawamura, Atsushi Hagihara, Sawako Uchida-Kobayashi, Masaru Enomoto, Yoko Yasui, Daiki Habu, Norifumi Kawada
【論文タイトル】

Severity of Liver Fibrosis Is Associated with the Japanese Diet Pattern and Skeletal Muscle Mass in Patients with Nonalcoholic Fatty Liver Disease

【掲載雑誌】

Nutrients

【論文へのリンク】 

https://doi.org/10.3390/nu15051175

【大学プレスリリース記事へのリンク】

https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-05010.html