食栄養学科
学科の紹介
「食栄養学科」は、大学院の研究成果を学部教育に反映させることに留意しています。すなわち、単なる資格取得のための教育ではなく、健康で真に豊かな食生活の創造をめざし、人々の食と栄養に関わる複合領域を学際的に教育することで、優れた科学的思考力と実践力を併せ持つ、食と栄養と健康に関して社会の指導的立場を担う管理栄養士・研究者・技術者の養成をめざしています。
本学科では、以下の5点の教育・研究目標を基に人材育成を行います。
- 食の多様化、個別化が進む中、健康に寄与する食・栄養科学の意義を学ぶ。
- 栄養科学を究め、分子レベルから人体レベルまでの栄養代謝を学び、人々の健康に資する。
- 食品や栄養素のもつ新たな機能を見出し、その実用化に向けた研究をする。
- 栄養科学を基盤とし、さらに行動科学や心理学に基づく栄養教育を手段とする実践栄養学を学ぶ。
- 人々の「Quality of Life」を高めるという意識を育む。
具体的には、官公庁における公衆衛生・公衆栄養施策の立案実践の場から学校や病院での個人・集団に対する栄養教育、企業における新たな食品素材や商品開発、食の安全確保、さらには食・栄養科学研究を含む生命科学研究まで幅広いニーズに対応できる基礎的能力を培います。
教育の特長
実験・研究で科学的視野を養う
食・栄養に関する様々な問題を解決するプロとなるためには、科学的知識と経験が不可欠です。多くの実験を通して食品成分や栄養素の特性を理解し、それらの化学的な特性や生体における作用機序などを学びます。
現場実習で医療栄養を学ぶ
医療の現場で、多職種が連携する“チーム医療”の重要性を理解するため、病院での実習を通じて、最適な栄養管理を提供する栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)における管理栄養士の役割を学びます。
栄養管理の実践力を養う
身体計測、食事調査等から総合的に栄養状態を評価し、問題点に対する目標・栄養ケアプランを立て、PDCAサイクルの基本を学びます。これを健康な個人・集団、疫病者に適応する知識・技術を学び、栄養管理の実践力を修得します。
1年かけて卒業研究に取り組む
管理栄養士国家試験の受験資格に必要な科目は3年生までにほぼ単位を取得し、4年生からは各研究室で卒業研究に取り組みます。1年間にわたって未知の課題と向き合い、研究成果を教員、学生の前でプレゼン発表します。
食栄養学科で取得できる資格
- 栄養士(免許)
- 管理栄養士(受験資格)
- 食品衛生管理者・食品衛生監視員(任用資格)
- 中学校・高等学校教諭1種免許状(家庭)
- 栄養教諭1種免許状
※資格・免許を取得するにはそれぞれ条件があります。