毒性病理学基礎講座 ~毒作用を知り、命を守るとは?~(2023年度)
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【講座は終了しました】
私たちの身の周りにある化学物質は身体に負の影響(毒作用)を及ぼすことがあります。毒性病理学は、起こり得るそのようなリスクを形態学的に探索し、人々の命を守る方策を提供することで、安全・安心な社会の営みに貢献しています。医薬品や農薬の開発に必須である毒性病理学の学術的な背景や意義、そして肝臓、腎臓さらに神経系組織などの主要臓器に生じる基本的な毒性変化についてわかりやすく解説します。
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◆発熱や体調不良のある方は、参加をお控えください。
◆会場では基本的な感染症対策(手指消毒、換気の実施等)にご協力ください。
講師
山手 丈至(大阪府立大学名誉教授・獣医師・日本毒性病理学会名誉会員)
スケジュール
10時30分~12時00分(各土曜日・全6回)
第1回(1月27日):毒性病理学入門
「病とは? 病の成り立ちとは?」―病理学の学術的概念を説明するとともに、毒性病理学の歴史的背景や社会的意義、そして化学物質に起因する細胞傷害の基本的なメカニズムを解説します。
第2回(2月10日):肝臓の毒性病理(その1)
化学物質の多くが肝臓で代謝されることから、肝臓は毒性変化が最も生じやすい臓器です。肝臓の機能と組織に加え、化学物質に起因する肝細胞の変性・肥大・壊死とその病理学的な意義について解説します。
第3回(2月17日):肝臓の毒性病理(その2)
肝臓にはマクロファージ系の細胞であるクッパー細胞が存在します。マクロファージ機能を起点とした化学物質の肝毒性の発現機序、そして発がん物質の影響を受けやすい肝臓の増殖性病変(変異肝細胞巣や腫瘍)の組織学的特性と発がんメカニズムについて解説します。
第4回(2月24日):腎臓の毒性病理
代謝された化学物質の多くは尿から排泄されることから、糸球体での濾過と尿細管からの再吸収を基本的な機能とする腎臓には、多様な毒性変化が生じます。腎臓の機能と組織に加え、化学物質に起因する糸球体構成細胞の変化と尿細管の変性・壊死と、そのメカニズムについて解説します。
第5回(3月2日):神経系組織の毒性病理
化学物質による神経組織への悪影響は、高次機能にダメージを与えることから重篤な毒作用と捉えられています。中枢と末梢の神経系組織を構成する細胞の基本的な特徴に加え、化学物質に起因する神経細胞や髄鞘の毒性変化とその意義について解説します。
第6回(3月16日):心筋、肺、副腎などの毒性病理
化学物質は様々な臓器や組織に影響を与えます。心筋、肺、副腎などの諸臓器における化学物質に起因する重要な毒性変化とその意義について解説します。
- 開催場所
- 大阪公立大学I-siteなんば 2階(大阪府大阪市浪速区敷津東2丁目1番41号 南海なんば第1ビル)
- 対象
- どなたでも
- 定員
- 20名 (申込者多数の場合は抽選)
- 受講料
- 10,000円(全6回分) ※現金のほかキャッシュレス決済もご利用いただけます。
- 申込期間
- 2024年1月8日(月)
- 申込方法
ページ上部の「申し込む」ボタンからお申し込みください。
(注意)受講の可否は1月17日(水)までに通知します。届かない場合は必ずお問い合わせください。
※お申し込み後にキャンセルする場合は電話、メールまたは下記の「公開講座申込キャンセル申請」フォームよりご連絡ください。- お問い合わせ先
- 社会連携課 Tel 06-7656-5112 Fax 06-7656-5203
Eメール gr-shak-ext01[at]omu.ac.jp [at]の部分を@に変更してください。