お知らせ

2022年12月1日

研究報告・復曲試演会「稀曲の継承『蛭小島武勇問答』」のご案内【教員からのお知らせ】

本研究室の久堀裕朗教授が研究代表となっている科学研究費補助金の主催イベントとして、研究報告・復曲試演会「稀曲の継承『蛭小島武勇問答』」が開催されますので、ご案内申し上げます。

時間: 2023年2月4日(土)17:30開始(開場17:00) 19:15終了予定
場所: 淡路人形座(兵庫県南あわじ市福良甲1528-1)

  参加無料・先着80名・要申込(下記チラシ参照)

プログラム:
 研究報告    浄瑠璃「蛭小島武勇問答」の伝承/演目解説     久堀裕朗
 素浄瑠璃(実演) 「蛭小島武勇問答」工藤祐経住家の段 竹本友和嘉・鶴澤友勇

【開催趣旨】
科学研究費補助金基盤研究(C)「人形浄瑠璃における近代以降の伝承の中絶とその復元に関する重点的研究」(20192022年度、研究代表者:久堀裕朗)では、伝承が途絶えた義太夫節浄瑠璃作品の復元を目的とし、いくつかの作品の分析を進めてきました。今回の催しでは淡路座によって伝承された浄瑠璃『蛭小島武勇問答』を取り上げ、その上演史について報告するとともに、本作の三段目切「工藤祐経住家の段」を素浄瑠璃でお聴きいただきます。竹本友和嘉・鶴澤友勇のお二人にご協力いただき、本研究の一環として取り組んできた復曲です。

【作品解説】
『蛭小島武勇問答(ひるがこじまぶゆうもんどう)』は宝暦8年(1758)大坂竹本座初演、竹田小出雲(三代)・吉田冠子・近松半二・三好松洛・竹田瀧彦による合作です。平家全盛の時代、蛭ヶ小島(伊豆)に流されていた源頼朝の旗揚げが中心に描かれている作品ですが、そこに有名な曾我兄弟の敵討ちの物語が絡みます。今回演奏される三段目切「工藤祐経住家の段」は、その敵討ちの発端に当たり、兄弟の父である河津三郎が工藤に討たれた経緯(その真相)が描かれています。工藤の「大笑い」、河津と妻子の別れの愁嘆、兄弟の名前の由来に関するくだりなど、聴きどころ満載です。

主催:
科学研究費補助金基盤研究(C)「人形浄瑠璃における近代以降の伝承の中絶とその復元に関する重点的研究」(研究代表者:久堀裕朗)
後援:
公益財団法人淡路人形協会・南あわじ市教育委員会

◇お申込み方法などの詳細は下記の詳細案内(チラシ)をご覧下さい。

稀曲の継承「蛭小島武勇問答」チラシ (1.6MB)