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岡山大学学術研究院教育学域 教授
1993年 京都府立大学文学部史学科入学
1997年 京都府立大学文学部史学科修了
1997年 大阪市立大学大学院前期博士課程入学
1999年 大阪市立大学大学院前期博士課程修了
1999年 大阪市立大学大学院後期博士課程入学
2005年 大阪市立大学大学院後期博士課程修了、博士(文学)
2016年 神戸大学地域連携推進室特命講師
2016年 神戸大学地域連携推進室特命准教授
2017年 岡山大学大学院教育学研究科准教授
2020年 岡山大学大学院教育学研究科教授
【著書】
村井良介『戦国大名権力構造の研究』(思文閣出版、2012年)
村井良介『戦国大名論 暴力と法と権力』(講談社、2015年)
【編著】
村井良介編『戦国大名と国衆17 安芸毛利氏』(岩田書院、2015年)
奥村弘・村井良介・木村修二編『地域歴史遺産と現代社会』(神戸大学出版会、2018年)
【論文】
村井良介「毛利分国における「戦国領主」の発給文書をめぐって」(天野忠幸・片山正彦・古野貢・渡邊大門編『戦国・織豊期の西国社会』、日本史史料研究会、2012年)
村井良介「戦国大名分国における領主層の編成原理をめぐって」(『市大日本史』17号、2014年)
村井良介「戦国大名分国における領域秩序形成の過程―北条分国を例として―」(『洛北史学』18号、2016年)
村井良介「戦国期における「家中」の形成と認識―大友分国を事例に―」(『歴史評論』803号、2017年)
村井良介「中国地域の戦国領主について」(戦国史研究会編『戦国時代の大名と国衆 支配・従属・自立のメカニズム』、戎光祥出版、2018年)
村井良介「戦国期大友氏勢力圏における判物発給をめぐって」(矢田俊文編『戦国期文書論』、高志書院、2019年)
私は1997年4月に大阪市立大学大学院前期博士課程に入学しました。仁木宏先生の最初の修士課程の大学院生でした。
私は大学の時から、現在に至るまで戦国大名や戦国領主などを対象として戦国期の権力の研究をしていますが、大学院に入ったばかりの頃は、中世前期や村落史や荘園史といった自分の直接の専門分野以外の研究には関心がありませんでした。大学院で都市史がご専門の仁木先生に学び、また様々な時代、分野を研究する先輩や後輩と一緒に勉強する中で、関心も広がり、合宿や遠足で現地に出かけて、そこで物事を考える重要さを知りました。これが現在でも研究にも役立ち、また授業など教育の面でも役立っています。
また、史料を読解するということも、院生時代に学んだことが基盤になっています。今、授業で、学生たちに史料の読み方を教えるとき、単なる文法や読み方にとどまらず、読解のノウハウや考え方などを伝えようとしていますが、そうしたことをいつ学んだだろうと思い返してみると、やはりそのほとんどは大学院で身につけたように思います。
また、大学院時代に、先輩、後輩はもとより、学会などで多くの方と知り合えたことは、大きな刺激になり、これも財産になっています。私は今、教育学部で教えているので、学生たちは基本的には小中学校、あるいは高校の教員を目指していますから、日本史の研究者になろうという学生はいません。そのため、何人か大学院に進学して日本史の研究をする学生もいますが、どうしても周囲から刺激を受け、切磋琢磨するという部分は不足しがちです。それを見ると、大阪市立大学の中世史ゼミは、日本史の研究をする上で、本当に恵まれた環境だったと実感します。
これから大阪公立大学の中世史ゼミで学ぶみなさんも、充実した環境を思う存分活用して、自分の可能性を広げていってください。
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