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大阪公立大学日本史研究室の前身である大阪市立大学日本史研究室では、1998年に日本史研究室に在籍する教員・大学院生・学部生のみならず、卒業生や大学院修了生、あるいは日本史研究室に関わりの深かった方々からなる、「大阪市立大学日本史学会」を発足させました。これは同窓会的機能を併せ持つ学会組織であり、年1回の大会を開催し、また会誌『市大日本史』を刊行してきました(設立の趣旨については、後掲の「大阪市立大学日本史学会設立にあたって」「『市大日本史』の発刊にあたって」を参照)。
2022年4月、大阪市立大学と大阪府立大学が統合し「大阪公立大学」が発足しました。それに伴い、大阪市立大学日本史学会も名称を「大阪公立大学日本史学会」と改めました(22年5月14日総会にて了承)。学会名は変更しましたが、市大日本史学会の精神や活動は今後も受け継がれていきます。そして、この機会に学会のより一層の発展を目指すべく、学術団体であることを前提に、同窓会学会であることの良さも追求し、大会や会誌の充実や学会賞の創設などの新たな取り組みを通して、より有意義な学会活動を展開していきたいと考えています。
大阪市立大学における日本史研究は、山根徳太郎氏以来、すでに多くの業績をあげて今日に至っている。大阪市大文学部日本史コースの卒業生および大 阪市大大学院文学研究科日本史専攻の修了生も、数百人の規模に達し、各方面で活躍している。以前から、大阪市大の日本史研究者・関係者の研究等の相互交流 のための学会組織を要望する声はあったが、学会の実務体制の困難等さまざまな理由から、あえてその組織化には手がつけられなかった。しかし、上記のよう に、市大出身者の増大とその各方面での活躍には顕著なものがあり、また大学改革のなかでわれわれの実績を目にみえるかたちで示すことが必要となっている。 諸般の条件を考慮すれば、大阪市立大学日本史学会の設立は、時宜にかなっていると考えられる。 学会の事務局は大阪市大文学部内に置くが、会員は大阪市大出身者に限らず、会の趣旨に賛同される人々にひろく開かれたものとし、学会の目的も「日 本史の学術的進展普及と、会員間の研究交流」(会則第二条)として、活発な議論を起こし、積極的に日本史学会の発展に寄与することをめざしていきたい。そ のため、とくに会誌『市大日本史』の刊行を重視し、会員の研究発表の場とするとともに、会員の情報交換の場として活用し、充実させていくようにしたい。私たちは、本学会設立によって市大の日本史に関する研究体制をいっそう充実、発展させることができると考える。 会の設立趣旨にご理解いただき、会の組織化と運営に大きなご支援をお願いします。
1998年3月 大阪市立大学日本史学会設立準備委員会委員長 広川禎秀 (『市大日本史』第1号より)
われわれ日本史研究室では、なんらかの形で研究発表の場をもつことを、久しく念願としてきた。その試みは、これまで何度もなされてきたが、さまざまな事情で先に進まなかった。今回、教員・大学院生・学生の協力で、ようやく実現するにいたったことは慶賀にたえない。『市大日本史』は、日本史研究室と本会会員とが関わったさまざまな研究・調査活動の公表する場として、成長していこうとしている。会員諸氏の大いなる援助を切に期待する。
栄原永遠男 (『市大日本史』第1号より一部抜粋)
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