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【学部】
学部生向けの授業としては、総合教養科目である考古学入門や、文学部専門科目である考古学通論、考古学演習、考古学実習があります。
考古学入門では、考古学とはどのような学問かについて学びます。考古学通論は、岸本先生が専門とする古墳時代、特に5世紀から6世紀における歴史過程についての講義です。考古学演習では、考古学を専門にしようとする人であるかないかを問わず、受講者が興味のあるテーマについて調べて発表します。考古学実習では、土器や石器の実測の仕方などを実習形式で学びます。
【大学院】
院生向けの授業としては、院演習である考古学研究(前期)と考古学研究演習(後期)があります。院演習では、考古学が専門であるなしにかかわらず、各人が興味のあるテーマについての研究報告をしています。また、履修者が少ないときは、学部4回生にも参加してもらったり、発表が一巡したあとフィールドワークに出かけたりしています。昨年度は大阪府堺市の五箇荘へフィールドワークを行いました。
授業以外に、木曜日の午後は研究会を行っており、考古学を専門とする院生・学部生が順番に研究報告をし、岸本先生も加えた皆で議論を行っています。研究会は約1時間を予定していますが、議論が白熱し長丁場になることも少なくないです。
そして、研究会のあとは土器の実測の練習や、久津川車塚古墳の埴輪整理作業も行っています。
2013年度から、京都府城陽市久津川車塚古墳の調査に携わっており、毎年8月末~9月にかけて立命館大学や奈良大学などの学生とともに発掘調査を行っています。
2013年度は測量調査、2014~2016年度は西造り出しの調査、2017~2018年度は後円部北西側の渡り土手の調査、2019年度は後円部北側および西側の墳丘の調査、2020年度は前方部西側面の調査、2021年度は前方部南側および東くびれ部の調査、2022年度は後円部東側墳丘裾および周濠、外堤の調査を行いました。2023年度は東造り出しを調査する予定です。
測量調査も行っており、近年では奈良県川合大塚山古墳(2021年3月~5月)、兵庫県相生市宿禰塚古墳(2023年4月)を測量しました。2023年度は、大阪府和泉市信太貝吹山古墳の測量を行う予定です。
また、各地の古墳や遺跡、博物館をめぐる見学会、旅行を行っています。見学会は月1のペースで行っており、2022年度は、滋賀県野洲・安土周辺(5月)、大阪府高槻市周辺(6月)、大阪府岬町~和泉市(7月)、大阪府茨木市~吹田市(10月)、奈良県桜井市の横穴式石室めぐり(2023年2月)、といった見学会を実施しました。
2023年4月には、見学会も兼ねて岡山大学で行われた考古学研究会総会に参加しました。
旅行については、新型コロナウイルスの影響でしばらく実施できていませんでしたが、2023年3月には九州(福岡県)へ2泊3日の旅行に行きました。
考古学を学ぶにあたって、本や発掘報告書を読み込むことも大事ですが、直接現地へ赴くことも大切です。遺跡や古墳そのものが資料になるからです。実際に現地に行ってみること、博物館で出土品を実見することで新たな発見があるかもしれません。
また、炎天下での調査など大変なことも多いですが、実際に自分の手で発掘すること、遺物にふれることは何ものにも代えがたい経験となるでしょう。
文責:2023年度M1 松本祐香
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