救命救急センターの内田健一郎先生が、6th World Trauma Congress(WTC2023)にて座長を務め、医療教育や臨床現場におけるVirtual Reality(VR)の発展性についてインタビューでお話しされました
2023年8月9-12日に6th World Trauma Congress(WTC2023)が行われ、当院救命救急センターの内田健一郎先生が座長を務めました。
6th World Trauma Congressでは、医療VRセミナーが実施され、世界各国からの参加者が医療VRを体験しました。
―大阪公立大学医学部 医療教育や臨床現場におけるVR導入への取り組み―
大阪公立大学医学部では、2022年から学生教育や若手医師の研修に医療VRを導入しております。
導入のきっかけは、2019年春からの新型コロナウイルス蔓延により、医学生が臨床の現場に入れず、ガラス越しでしか患者さんの診察や手術の様子を見学できなくなったことでした。
特に救命救急の現場では、下記のような問題点がありました。
- いつ患者さんが運ばれてくるかわからない
- 一度に多くの研修医が臨床の現場を体験することができない
- 救急医療の地域格差
そこで今急速に価値が高まっているのが「医療教育VR」です。
コロナ禍ののちも、症例が少ない病院でも医学生や救命救急を担う若手の医師にどのような重症患者処置や外傷診療が行なわれているのかを共有して学んでもらうことができ、また誰もが「こんな患者さんが来たらどうするか」というシミュレーションをできるようになりました。
医療教育VRを使用した実習の様子
VRカメラを設置している機器
大阪公立大学医学部附属病院 救命救急センターは、大阪市内唯一の大学病院として、今後も人間味豊かな優れた医療人の育成に尽力いたします。
引き続きご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。