大阪公立大学大学院医学研究科
癌分子病態制御学講座のホームページにようこそ!
研究室紹介
癌分子病態制御学講座は難治性癌を主たる研究対象にしています。難治癌は増殖進展が速く、また高頻度に転移するため根治手術が困難であることが多く、難治性癌の治療成績向上には新しい治療法や診断法の開発が必要です。われわれは、このような治療困難な癌の性質を分子生物学的レベルで研究することにより、難治性の原因を解明しその病態機序に立脚した治療を開発するトランスレーショナルリサーチ(基礎データーを臨床応用する研究)を行っています。
具体的な研究プロジェクトとして、癌微小環境の病態解明、癌転移機序の解明、癌関連線維芽細胞や中皮細胞と癌細胞との相互作用の解析、新規分子標的治療法の開発、エクソソーム、リキッドバイオプシー、がんゲノムプロファイルなど、難治癌に関わる研究に広く取り組んでいます。
また、平成28年度に「難治がんTranslational Research(TR)センター」が設立され、本講座の八代が難治がんTRセンター長を兼任し癌の基礎研究と臨床の橋渡しを実践すべく難治がんTRセンターの関連講座としても活動しています。これらの研究活動により難治癌の病態解明と新規治療法開発に積極的に取り組んでいます。
研究指導方針
難治性癌の診断薬や治療法の開発を目指して
本教室には基礎研究者や臨床系医師が多く在籍しています。基礎研究者と臨床医の経験をそれぞれ生かし融合させ、臨床の問題点を基礎研究で解明し、またその研究成果を臨床に還元するトランスレーショナルリサーチを特色とする教室です。根治術が困難な症例の研究を発展させることが、難治性癌の治療成績向上になると考えています。大学院生や研究生を積極的に受け入れ、難治性の病態解明と治療法開発の実現に向けて臨床と基礎との橋渡しとなるトランスレーショナル研究を発展させたいと考えています。 現在までに、50名の大学院生や研究医の学位指導を行っています。博士課程および修士課程では、臨床へのフィードバックを常に念頭に置いた教育指導に力をいれています。また、がんプロフェッショナル ”ゲノム医療に対応する革新的腫瘍外科専門医”コースも担当し、がんプロフェッショナル医の育成に取り組んでいます。現在までに国内および海外の多くの研究機関とも癌の病態解明や治療法開発の共同研究を行っており、産学連携にもとづく研究にも力を入れています。
癌分子病態制御学講座 担当
八代 正和
研究教授
お知らせ
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- 2024.7月
- 研究員の山本百合恵さんが、2024年度公益財団法人大阪難病研究財団「医学研究助成」を獲得しました。
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- 2024.4月
- 形成外科、大学院博士課程1年の可 斌先生がメンバーに加わりました。
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- 2024.4月
- 大学院博士課程1年の佐野智弥先生がメンバーに加わりました。
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- 2024.3月
- 研究員の馬東恒先生がメンバーに加わりました。
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- 2024.3月
- 塚田悠貴さんが癌分子病態制御学の大学院修士課程に入学されました。