ゲノム免疫学の藤本康介准教授が『令和３年度腸内細菌学会　研究奨励賞（基礎部門）』を受賞しました｜医学部医学科医学研究科

2022年7月7日

受賞

ゲノム免疫学の藤本康介准教授が『令和３年度腸内細菌学会　研究奨励賞（基礎部門）』を受賞しました

ゲノム免疫学の藤本康介准教授が『令和３年度腸内細菌学会　研究奨励賞（基礎部門）』を受賞しました。本受賞に際し、2022年7月7日、8日に行われた公益財団法人腸内細菌学会　第26回腸内細菌学会学術集会において、授賞式及び、受賞講演が行われました。

＜授賞式にて＞
藤本康介准教授（左）　腸内細菌学会理事長　清野宏先生（右）

【受賞タイトル】

「腸内バクテリオファージによる共生細菌と関連疾患の制御」

【受賞のことば】

これまで解析が非常に難しかったヒト腸内ウイルス叢（常在する腸内ウイルスの大部分は私たちに感染するウイルスではなく、細菌に感染するバクテリオファージ（ファージ））の解析手法を確立し、世界に先駆けてヒト腸内バクテリオファージのデータベースを作りました。それにより、これまで網羅的な理解が難しかった腸内細菌と腸内バクテリオファージの宿主寄生体関係をゲノム情報から明らかとしただけでなく、疾患の原因となる腸内共生病原菌に対する次世代ファージ療法（ファージが宿主細菌を溶菌するときに用いる酵素を利用した治療法）の有用性を示しました。一連の研究は、腸内バクテリオファージの基礎的解明による理解と、それを基盤とするファージ療法を含めた将来的な医療展開に強く繋がると考えています。