お知らせ
2024年8月23日
- イベント
医学部3年生の病院実習が始まりました。
大阪公立大学医学部では、早期臨床実習の一環として、3年生で附属病院の患者さんへの付き添い実習があります。2024年度は8月19日(月)から5日間で総勢92名が参加しました。
「患者さんの気持ちに寄り添うために」
医療従事者として大切なことのひとつは「患者さんの気持ちに寄り添うこと」です。患者さんは自分や家族の病気に対する将来的な見通しに対しての不安が大きいと考えられます。臨床実習前に実際に通院されている患者さんに付き添うことで、病状や不安に思われていることを聞き取り、どのようなことを考えておられるのかを知る貴重な機会となっています。
最初は初めてのことで緊張の面持ちで患者さんのお話を聞いていた学生たちも、初診から会計を終わらせるまでの間、対象の患者さんと病気のことやそれ以外の日常の話題などを話していくうちに柔和な表情となり、打ち解けていく様子がうかがえました。
医療従事者になった際には、この実習で学び得たことを実践してほしいと願っております。
本実習にご協力いただきました、患者さん、そのご家族の皆様、ほんとうにありがとうございました。
玄関で患者さんをお出迎えします
自ら患者さんにお声がけし帯同させていただきます
患者さんの気持ちに寄り添い医療従事者と接します
受付から会計まで一日帯同させていただきます
医学部3年生の感想(一部抜粋)
- 患者さんから直接医師に何を求めているかを聞くことができ、今まで気が付かなかった点に気付くことができました。
- 医者からの言葉で不安になっている患者さんやそのお母さんの姿を目の当たりにして、自身も心が動かされました。その姿を見た看護師さんがとても優しくフォローしており、あのような言葉をかけられる医者になりたいなと思いました。
- 「お待たせしてすみません」と、お医者さんも看護師さんも声かけをしていて、その一言があるだけで患者さんの印象や気持ちがすごく変わるということを実感しました。
- 診察に関しては患者さんのプライベートな部分も聞かないといけないので、聞き方に注意しようと思いました。また、患者さんを不安にさせないような声かけが大事だと感じました。
- 患者さんにとって大学病院は最後の砦のようなものであり、時間をかけてでも病気を判明させたい、治療したいという意思を患者さんからすごく感じることができました。
- 良き医療人になるために医者としての知識や立ち振る舞いを勉強してきたが、患者側に立ってみることでそれだけでは良き医療人にはなれないと実感しました。また、病院は医者や看護師だけでなく、受付事務の人や清掃員の支えがあって成り立っていると感じました。
- 医師は既往歴や現病歴などの病気に関わることだけでなく、患者の背景情報(性格・趣味など)や病気に対する患者自身の思いも把握しておくことが、意外と大事なのではないかと思うようになりました。
- 患者さんの目線に立つ事で、病院の雰囲気、案内の丁寧さ、椅子の座り心地、受付の呼ぶ声のトーンなど、医師として働いていたら全く気にしないこともたくさん気になり、良い病院と判断する材料をたくさん身につけることができました。
- 今までは患者さんの話をゆっくり聞いて安心させられるような医師が理想だと思っていたが、ある程度はっきりと言ってくれる医師だと安心すると仰っていたことが印象的でした。
ご協力いただいた患者さんからの感想(一部抜粋)
- 医学部をめざした気持ち、初心を忘れずに病気を診るのではなく、患者さんを診る素敵な医師になってください。応援しています!
- 不慣れな病院で付き添ってもらい大いに助かりました。
- 病気になった時は不安や心配事が多いので、丁寧な説明など優しい対応ができる医師になってほしいです。頑張って下さい!
- 今日は、1日ありがとうございました。一緒にいて安心感があり心強かったです。
- 人の目を見てしっかり話され、周りへの気遣いもしっかり出来る人なので、患者さんの不安を解消しながら治療できる人になれると思います。
- 診察の後や、検査の前後、待ち時間に、入院への不安や 検査後の違和感がないかなどこまめに確認してくださいました。
- とても話上手で人の心の温かみがありました。こんな先生に診てもらいたいと思いました。
- 勉強や実習、そしてお医者さんになってからも、私には想像し得ない大変なことがたくさんあるだろうと思いますが、お医者さんのおかげで健やかに生きられる人がたくさんいます!
- お医者さんを身近に感じることができ、初めて受診したのですが不安がなくなりました。