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2023年6月23日
外科医を満喫!できる、石切生喜病院での研修(江口真平)
福岡大学医学部卒業、医師10年目の江口真平と申します。大阪公立大学(OMU)肝胆膵外科学に入局し、大学院卒業とともに2022年度から石切生喜病院に赴任しました。毎日充実した外科医生活を送っています。
当院は東大阪市の生駒山の麓に位置する地域中核病院です。OMU外科学講座の関連施設の中でも若手医師に人気のある指折りの病院で、胆石症などの低侵襲手術から肝胆膵領域の悪性腫瘍に対する高難度手術までも積極的に行っており、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医認定修練施設に認定されています。
今回、私が過ごしている石切生喜病院での肝胆膵外科医Lifeを紹介します。
大学病院で4年間、肝胆膵外科医として研修を行い、ある程度の経験を積むことができましたが、いざ大学病院を離れ、当院に赴任すると決まった時は不安でした。同年代の肝胆膵外科医がいない中、認定修練施設である病院でまだまだ未熟な私がはたして働いていけるのか怖ささえありましたが、その不安は働き始めてすぐに一蹴されました。
まずは、若手肝胆膵外科医にとって本当に恵まれた環境であることを一番に言いたいです。
肝胆膵疾患の症例数が多いことはさることながら、上西崇弘先生、宮下正寛先生のエキスパートの先生方から高レベルな指導を日々受けることができます。ほぼすべての肝胆膵領域の手術を主治医として担当し経験することができ、赴任してから膵体尾部切除術、膵頭十二指腸切除術、および腹腔鏡下を含めた肝切除術など多くの執刀をさせていただいております。一方で、悩ましい症例も数多くありますが、日々コミュニケーションをとり、情報共有することでカンファレンス以外でも気兼ねなく上司の先生方に相談でき、安全、安心の診療を行うことができております。
私は肝胆膵外科医として当院に赴任しておりますが、当院外科の方針として肝胆膵領域以外の消化管手術も数多く経験させていただいております。外来で診察した患者は診断から治療まですべて自身で行い、ヘルニアや虫垂炎などの良性疾患から胃癌、大腸癌などの消化管悪性疾患まで幅広い症例を執刀経験することができます。当院は内視鏡外科学会技術認定医の先生もおられるため、肝胆膵外科高度技能に加え、内視鏡手術においても高いレベルで学べ、日々有意義に過ごしています。また、学会参加も積極的におこなっており病院側のバックアップも充実しています。
このように肝胆膵を含めた全消化管の疾患を経験することは若手外科医にとって、貴重で幸せな人生でありますが、その反面に忙しさと気の抜けない日々が続きます。そのような環境で外科医を続けられるのも、石切生喜病院の【研修日】システムのおかげだと考えています。当院は土曜日も通常業務を行っているため、平日の中で1日、研修日という名の休日があります。一般社会人が働いている中で自分は堂々と休める背徳感ともいえる感覚がより一層、気持ちを休ませてくれます。この休日を利用して土、日、祝日では行きにくい場所に出向き、家族と過ごしています。
【よく学び、よく遊べ】との格言がありますが、石切生喜病院はそれを体現できます。プライベートを充実させることで、仕事に集中でき、外科医としてより一層レベルを上げることができる環境です。
若手外科医の先生方、いつでも見学に来てください。当院に興味を持たれたらご一報お待ちしております。