Journal

2024年6月26日

学会発表で優秀賞GET!!(中西紘一)

OMU肝胆膵外科学、大学院生2年目の中西です。

2024517日から19日に横須賀で開催された、第77回日本酸化ストレス学会/23回日本NO学会合同学術集会に参加し、大変名誉ある「優秀賞」を受賞しましたので報告申し上げます。

演題名は「小腸上皮特異的味覚受容体の代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)進展への役割」です。MASLDとは、Metabolic dysfunction-associated steatotic liver diseaseの略語で、従来非アルコール性脂肪肝(NAFLD)とされた疾患にBMI、血糖、血圧、TGHDL-Cといった心臓代謝危険因子の異常を含む病態として20239月に新しく定義されました。

舌だけでなく全身に発現している味覚受容体である、「Tas1r3」の全身欠損が動脈硬化マウスにおける脂肪肝進展を抑制するという報告がありますが、栄養を吸収する小腸における味覚受容体の特異的な作用は分かっていません。私は、小腸上皮特異的なTas1r3欠損がMASLD進展にどういった影響を及ぼすのかをテーマに研究しております。

発表内容の詳細はまだ公開できませんが、今回の機会を通じて多くの先生方に「興味深い研究テーマですね」とお声掛け頂き、とても嬉しく励みに感じました。学術論文として皆様にご報告できる日を楽しみにしています。

日頃より厚くご指導頂いております南山幸子先生、竹村茂一先生、新川寛二先生、ならびに日々実験に尽力頂いている河野さんを含む研究室の皆様に感謝申し上げます。

中西HP