当教室に在籍・研究を行った先生
当教室に在籍・研究を行った先生
桑原 学 / Gaku Kuwabara
【 在籍 】
2019年4月~2022年3月
当教室の大学院生として入学。在学中に結核患者におけるイソニアジドによる血小板減少症や気管支閉鎖症患者で発生したアスペルギルス症など複数の症例報告を論文化くれました。また、臨床研究として嫌気性菌菌血症患者における抗菌薬適正使用支援の有用性を解析・評価を行い、2022 年3月大学院を卒業(医学博士を習得)されました。現在は市内の総合病院にて呼吸器内科医として従事しています。
【 本人のコメント 】
2018年度から4年間、大学院生として当教室に所属していました。私は元々呼吸器内科の出身ですが、科の特性上、感染症と関わることやステロイドなどを用いた免疫抑制治療を行うことも多く、以前より感染症分野にも関心を持っていました。大学院生として臨床研究、基礎研究を行いながら、臨床業務として他科からの感染症コンサルトの業務にも携わり、呼吸器感染症のみならず広範囲の領域にわたって感染症に関する知識を深めることができました。折しも2020年からは新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが始まり、当院でも重症患者の受け入れが始まりました。当教室は主に治療方針の決定やアドバイスという形でコロナ診療に携わりました。治療以外としては、院内の感染対策には当教室が中心となってあたりましたが、厳格な感染対策を行いそのノウハウを学べる施設はあまりないのではないでしょうか。今後も感染症は医療において科を問わず大きなウェイトを占めることは間違いありません。ぜひ当教室で感染症を学んでみてはいかがでしょうか。
【 論文 】
- Kuwabara G, Tazoe K, Imoto W, Yamairi K, Shibata W, Oshima K, Yamada K, Takagi Y, Shiraishi S, Hino M, Kawaguchi T, Kakeya H. Isoniazid-induced Immune Thrombocytopenia Intern Med 2021;60:3639-3643.
- Kuwabara G, Yukawa S, Yamada K, Imoto W, Yamairi K, Shibata W, Yoshii N, Watanabe T, Asai K, Niki M, Nakaie K, Okada Y, Fujita A, Kaneko Y, Kawaguchi T, Kakeya H. The effect of intervention by an antimicrobial stewardship team on anaerobic bacteremia Anaerobe.2020;64:102214.
- Kuwabara G, Sone R, Imoto W, Yamairi K, Shibata W, Oshima K, Yamada K, Yamada K, Watanabe T, Asai K, Komatsu H, Izumi N, Nishiyama N, Kawaguchi T, Kakeya H. Congenital bronchial atresia complicated by a lung abscess due to Aspergillus fumigatus: a case report BMC Pulm Med. 2021;21:2.
大島 一浩 / Kazuhiro Oshima
【 在籍 】
2019年4月~2021年3月(病院講師)
長崎大学第2内科から当教室の教官として赴任。持ち前の優しい人柄と調整力、優れた診療力で感染症内科の活動を支えてくれました。ちょうど新型コロナ診療が始まる頃でその立ち上げに尽力してくれ、貴重な診療経験を論文報告してくれました。現在は関西圏で内科医として勤務していますが、今後も地域での大島先生の活躍を期待しています。
【 論文 】
- 大島一浩, 桑原 学, 井本和紀、山入和志, 柴多 渉, 山田康一, 切通絢子, 加賀慎一郎, 西村哲郎, 溝端康光, 掛屋 弘. ヒドロキシクロロキン、アジスロマイシン、ファビピラビルによる治療中に心室細動を起こしたCOVID-19肺炎の一例. 日感染誌 2020;94(4):600- 603.
山入 和志 / Kazushi Yamairi
【 在籍 】
2017年4月~2021年3月
当教室の大学院生として入学。在学中にはAspergillus fumigatusの類縁種であるAspergillus felisによる侵襲性肺アスペルギルス症の症例報告論文を発表。原因真菌の探求と薬剤感受性に基づく抗真菌薬の選択が重要であることを報告してくれました。また、臨床研究としてTAZ/PIPC耐性のエンテロバクター属による菌血症のリスクファクターを臨床的に解析・評価を行い、2021年3月大学院を卒業(医学博士を習得)されました。現在は市内の総合病院にて臨床業務に従事しています。
【 論文 】
- Yamairi K, Ido K, Nakamura S, Niki M, Imoto W, Shibata W, Namikawa H, Fujimoto H, Yamada K, Nakamae H, Hino M, Kaneko Y, Miyazaki Y, Kakeya H. Successful treatment of invasive pulmonary aspergillosis caused by Aspergillus felis, a cryptic species within the Aspergillus section Fumigati : A case report. J Infect Chemother 2019;25(4):307-310.
-
Yamairi K, Yamada K, Imoto W, Kuwabara G, Shibata W, Namikawa H, Oshima K, Nakaie K, Niki M, Kaneko Y, Kakeya H. Risk factor analysis for piperacillin-tazobactam-resistant Enterobacter spp. bacteremia at a tertiary hospital. Diagn Microbiol Infect Dis, 2021;100(2):115342.
DOI: 10.1016/j.diagmicrobio.2021.115342
松田 常美 / Tsunemi Matsuda
【 在籍 】
2015年4月~2020年3月
当教室の大学院生として入学。在学中には、お仕事をしながら「腹腔鏡下脾臓摘出術における手術成績と予防抗菌薬投与期間に関する検討」の研究に従事し、2020年3月に大学院を卒業(医学博士を習得)されました。卒業後も引き続き看護師教育に携わっています。
【 論文 】
【 受賞歴 】
- Matsuda T, Kubo S, Ueno M, Takifuji K, Yamaue H, Takemura S, Tanaka S, Shinkawa H, Yamada K, Kakeya H. Operative outcomes after laparoscopic splenectomy with special reference to prophylactic antibiotics. Asian J Endosc Surg, 2018. DOI:10.1111/ases.12661
- 第31回日本外科感染症学会総会学術集会 優秀ポスター賞
並川 浩己 / Hiroki Namikawa
【 在籍 】
2015年4月~2019年3月
当教室の大学院生第1号として入学。在学中、臨床においてはESBL産生菌、肺炎桿菌、腸球菌を中心とした菌血症の臨床研究を、基礎においては高病原性肺炎桿菌の治療に関する研究に従事しました。4年間で多くの研究論文を発表し、学会賞も複数回受賞しました。さらに2019年1月には日本感染症学会専門医を取得し、研究も臨床も輝かしい功績を残してくれました。2019年4月より総合医学教育学/総合診療センターの講師として、後輩の臨床教育・研究指導を中心に行っています。臨床感染制御学の所属から外れましたが、高病原性肺炎桿菌に関する研究は今も継続中で、さらなる研究の発展を期待しています。
【 論文 】
【 受賞歴 】
- Namikawa H, Yamada K, Fujimoto H, Oinuma K, Tochino Y, Takemoto Y, Kaneko Y, Shuto T, Kakeya H. Two unusual cases of successful treatment of hypermucoviscous Klebsiella pneumoniae invasive syndrome. BMC Infect Dis. 2016;16(1):680.
- Namikawa H, Yamada K, Fujimoto H, Oinuma KI, Tochino Y, Takemoto Y, Kaneko Y, Shuto T, Kakeya H. Clinical Characteristics of Bacteremia Caused by Extended-spectrum Beta-lactamase-producing Escherichia coli at a Tertiary Hospital. Intern Med. 2017;56(14):1807-1815.
- Namikawa H, Takemoto Y, Umeda S, Kobayashi M, Kinuhata S, Kamata N, Morimura M, Hosono M, Kakeya H, Shibata T, Shuto T. Recurrent high fever due to intestinal bacteria-associated bacteremia. Clin Infect Dis. 2017;65:1763-65.
- Namikawa H, Yamada K, Shibata W, Fujimoto H, Takizawa E, Niki M, Nakaie K, Nakamura Y, Oinuma KI, Niki M, Takemoto Y, Kaneko Y, Shuto T, Kakeya H. Clinical Characteristics and Low Susceptibility to Daptomycin in Enterococcus faecium Bacteremia. Tohoku J Exp Med. 2017; 243:211-218.
- Namikawa H, Takemoto Y, Shimazaki I, Makuuchi A, Kobayashi M, Kinuhata S, Yamada K, Fujimoto H, Toyoda H, Kamata N, Tochino Y, Teramoto I, Abe N, Morimura M, Kakeya H, Shuto T. A case of imported Taenia asiatica infection in Japan. Jpn J Infect Dis. 2018;71:170-171.
- Namikawa H, Yamada K, Yamairi K, Shibata W, Fujimoto H, Takizawa E, Niki M, Nakaie K, Oinuma K, Niki M, Takemoto Y, Kaneko Y, Shuto T, Kakeya H. Mortality caused by extended-spectrum beta-lactamase-producing Enterobacteriaceae bacteremia; a case control study: Alert to Enterobacteriaceae strains with high minimum inhibitory concentrations of piperacillin/tazobactam. Diagn Microbiol infect Dis. 2019, in press.
- Namikawa H, Yamada K, Sakiyama A, ImotoW, Yamairi K, Shibata W, Yoshii N, Niki M, Nakaie K, Oinuma K, Tsubouchi T, Niki M, Tochino Y, Takemoto Y, Kaneko Y, Shuto T, Kakeya H. Clinical characteristics of bacteremia caused by hypermucoviscous Klebsiella pneumoniae at a tertiary hospital. Diagn Microbiol Infect Dis, 2019, in press
- 2016年9月 第13回日本病院総合診療医学会学術総会 優秀賞
- 2017年9月 第15回日本病院総合診療医学会学術総会 会長賞
- 2017年11月 第12回日本化学療法学会西日本支部総会 基礎部門 支部長賞
- 2018年9月 第17回日本病院総合診療医学会学術総会 会長賞(第2位)
- 2018年11月 2018年度日本感染症医薬品協会 奨励賞
藤本 寛樹 / Hiroki Fujimoto
【 在籍 】
2015年4月~2018年3月(病院講師)
当科の病院講師・病棟医長として多くの感染症患者の診療に携わり、研修医の教育にも熱心に取り組んでくれました。また、研究費(科研費)も獲得しました。在任中には、総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医等を修得し、現在は大阪府下の臨床現場で活躍中です。
【 科研費(若手研究) 】
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PET/MRイメージングを用いた難診断深在性真菌症の新規画像診断法の開発
2018-04-01 - 2021-03-31
4,290千円(直接経費:3,300千円、間接経費:990千円)